1885年に工事が始まったと言われる「琵琶湖疏水」の工事跡に残る、インクラインの桜です。京都には神社仏閣が多く有り、観光の目玉になって居ますが、私は個人的に此の「琵琶湖疏水」こそが京都の最高の観光スポットだと確信して居ます。
京都の街は 明治維新前後「禁門の変」や 東京への遷都、廃仏毀釈で寂れ切って人口も減り、此の侭では廃都になる、と危機感を持った第三代京都府知事 北垣国道が、灌がい・上水道・水運・水力発電を目的として、約25年の歳月を費やして完成させた大事業です。
琵琶湖に始まり、京都の鴨川に合流して、淀川を経て大阪湾にそそぐ此の大きな構想を立てた北垣知事の偉大さを改めて尊敬します。 特に南禅寺の辺りの疏水の情景は、とても日本のものとは思えない、まるでイタリアのゴシック調を連想させる趣が有りまして、私にとりまして忘れ得ぬスポットであります。
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