クリスマスになるといつも想い出すのがO・ヘンリーの短編「賢者の贈り物」です。
アメリカのとある町に若い夫婦が居ました。夫の名はジム、妻の名はデラ 二人はとっても貧乏でしたが、深く愛し合い、思い遣っていました。デラはキラキラ輝く美しい長い髪をもっていて、ジムはこのデラの美しい髪を飾る櫛をプレゼントしたい、といつも思っていましたが、お金が無くて悔しい思いをしていました。
ジムは祖父から譲り受けた唯一の財産の金時計を持っていましたが、それを繋ぐ鎖がありませんでした。デラはいつかジムにその時計の鎖をプレゼントしたいと願っていましたが、やはりお金が無くて悲しい思いをしていました。
そしてクリスマスが来ました。 が 二人の財布の中には1$ちょっとの僅かなお金しかありません。でも 何とかプレゼントをしたい と お互いに切実に思い合って、デラはその美しい髪を切り、鬘屋に売ってそのお金でジムの時計の鎖を買い、ジムはその大切な金時計を売ってデラの髪を飾る櫛を買いました。
家に帰ったジムは、髪を短く切ったデラを見てビックリしますが、それが自分が売ってしまった時計の鎖を買う為だったと知ります。すして二人は今は無用となってしまった櫛と鎖を前に、大切なのは物ではなく相手を想う心だという事を知りました。
昔の よき時代のアメリカの話です。今のアメリカからは想像もつかない程の仄々とした短編で、毎年クリスマスが来ると想い出します。
2007年12月25日火曜日
クリスマス、賢者の贈り物
投稿者 不老愚 助光 時刻: 15:48
ラベル: クリスマス、賢者の贈り物
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