高野山の大師廟です。此処に弘法大師の遺骸が祀ってあるそうです。昔からこの中を覗きたい人が後を絶たず、障子に孔をあけて覗いたりするので、今では 所どころに覗き窓が拵えてありました。
弘法大師の人間離れしている物凄さは、色々な分野に超人的な才能が有った事です。
先ず何と言っても「言語能力」です。唐に入って直ぐ、現地の人と通訳無しで自由に話せた、と言われています。更に 印度から渡来した密教の経典⇒梵語で書かれているものを、スラスラと読んで内容を理解出来たのです。此れには唐でただ一人の密教伝承者えある恵果和尚も驚嘆して、「私は君が現れるのを待っていたのだ」と叫んで、 現地人の弟子が大勢居たにも拘らず、経典全部を弘法大師に授与してしまったという事です。
次に 書の才能です。唐の皇帝に拝謁した時に、皇帝から「五筆和尚」の称号を賜ったと伝えられています。それは 口に筆を咥え、両手両足に夫々一本づつの筆を持って五本の筆で宮殿の壁に揮毫して、その出来映えの素晴しさに皇帝が賞賛して称号を与えたそうです。
平安の三筆と言われる書の名人は、弘法大師 嵯峨天皇 橘逸勢の三人ですが、それ程凄い書の名人でした。
そして 全国各地に弘法大師が掘ったと言われる温泉がありますし、農業用の灌漑があります。
今から1,300年前の日本には物凄いスーパーマンが居たのですね。
2008年4月27日日曜日
熊野三山と高野山その6
投稿者 不老愚 助光 時刻: 20:46
ラベル: 熊野三山と高野山その6
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