現在の社会では「お客様優先」ですから、お客様の言う事はどんな無理難題でも聞くべきだ、と勘違いしている人が居ます。
妻が入院している病院に73歳になるお婆さんが其の人で、医者や看護婦、給食係、掃除係の人に迄いちいち文句を言います。 手術の跡が痛いので、ブロック注射をして呉れと言って「痛い!痛い!早く!早く!」と大声で騒ぎ、医者が来たら、「対応が遅い!外科部長を呼べ!院長を呼べ!」と此の婆さんの元気の凄い事、みんなが呆れるばかりの猛者です。医者がソッと「あんな大声が出せるなら、本当は大して痛くないから、心配無い」と言ってました。
そして 掃除担当の女子職員には「そんな掃除の仕方じゃ駄目!・・・」とか、食事の担当者には「醤油が辛すぎる!安物を使って居るからだ。もっと高級品を用意して!」とか「私は ふりかけが無いとご飯が食べられないから売店で買って来て頂戴」と言ったり、看護婦には「枕を直せ」「寝がえりを打ちたい」「背中をさすれ」と まぁ~良くも此れだけの文句が言えたものです。
此の人の家族は、娘がアメリカに居て、何とか大学の教授と結婚しているとか、息子は東京にいて一流の大企業に勤めて居る、とか それにしては誰も一度もお見舞いに来ません。きっと此の人は非常に寂しい独居老人なんでしょうね。だから 意に反して「クレイマー」になってしまうのかも知れません。可哀想に!!
2009年5月17日日曜日
クレイマー!
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