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2012年1月17日火曜日

大震災

阪神淡路大震災 あれからもう17年になるのですね。朝からテレビで頻りと其の特集をやって居ます。此の震災には津波は無かったのですが、其れでも犠牲者は六千人余も出ました。押し潰された建物の下敷きになったり、火災で逃げられなかった多くの命が失われました。
 私は其の地震のあった翌年に神戸を訪れまして、其の時未だ空き地のまま放置して有る土地を見まして、震災の物凄い被害の状況を見て愕然としました。
 県庁の近くに犠牲者の慰霊碑が有りまして、膨大な数の名前を書いたプレートを見て思わず胸を締め付けられる思いがしました。東日本大震災では其の五倍の犠牲者が出たのですから、とても想像出来ない大災害だったのです。
 神戸では 其の時に色々な人に様子を聞きました。多く聴こえた声の内で、共通する二つの意見がありました。
 一つは 住宅建築の<手抜き工事>が被害を大きくした と言うものです。関西では其の時まで五十年以上も地震が来て居ませんでしたから、建築会社が基礎工事や、柱の太さなどを誤魔化して、「手抜き」をしたのだ と言われていました。其れで家屋の倒壊で下敷きになり犠牲者が多く出たと言う訳です。
 もう一つは 火事です。地震でガス管があちこち破損してガス漏れが有りましたが、其の対処がお呉れた為に大規模な火災が起きたのです。地震が1月17日の未明で、未だ暗いので人や物を探す為に火をす人が多く居て其れが引火して瞬く間に大火災となりました。火災から逃げようとしても、建物の下敷きで投げられなくて焼き殺された という無残な話を聞きました。
 あれから17年経ちました。阪神淡路大震災も、東日本大震災も、純粋に自然災害である部分は避けられない所ですが、それより人災と思われる部分が多くを占めているのには、何ともやりきれない思いです。

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