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2012年6月11日月曜日

「トヨタピラミッド」 昨夜のNHKスペシャルで、トヨタの残酷物語を見ました。トヨタを頂点とするピラミッド型の車の生産体制の話です。
 トヨタをピラミッドの頂点として、其の下に一次下請け(日本電装・アイシン精機など約百数十社)、其の下に二次下請け数千社、更に其の下に数万社と言うトヨタピラミッドの会社が有って、自動車を構成する三万点余の部品を作って居る訳です。
 有名な<改善運動>で、トコトンコストを下げて、<乾いたタオルも、もう一絞りすれば一滴の水が出る>と言う処までやっても、外国のコスト競争に負ける時代になった と言う恐ろしい話です。
 其の為 トヨタは生産拠点を部品が安く仕入れられる東南アジアにシフトしました。其処で 一次下請けを始め、二次下請け以下もトヨタに追従しなければ、生き残れません。と言っても中小企業が東南アジアに進出と言っても容易ではありません。其の悪戦苦闘の模様を昨夜のNHKスペシャルで詳しく放送して居ました。
 一次下請けの製造部長が言うには「二次下請けが東南アジアに来ても、ハイそうですかと言って直ぐに仕事を貰える訳じゃない。現地の会社と価格競争をして、勝てば仕事が貰える」のです。現地の会社は、元々人件費の安い東南アジアの会社ですから、価格競争は太刀打ちが大変です。かと言って日本に残っても仕事はありません。いみじくも二次下請け会社の社長が言ってました「残るも地獄!行くのも地獄!」二次・三次下請け会社では もう既に廃業した会社が出ています。 
 トヨタの副社長が 「トヨタが生き残る為には 考えられる事は何でもする」と傲然と言って居ますが、そうすると 日本にはトヨタと言う会社が無くなって仕舞うのでしょうか?

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