滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ 第五十五番 大納言 藤原公任
嵯峨上皇が九世紀に作った大覚寺の滝。それから百数十年が経って荒れ果てて滝の音は聞こえなくなってしまった。しかしその名声だけは残って、今もなお世間に知れ渡っている。
京都は権力闘争に明け暮れて、折角の美しい大覚寺のお庭も、誰もかえりみなくて昔日の面影はなく、滝の水もかれて・・・それでも滝の名声だけは依然として残っている。
こんにち 大覚寺のお庭を眺めて、千年以上も昔の情景に思いをいたす時、観光客と言う俗物の自分でも風の音、鳥の囀りにささやかに時の流れを感じます。
2007年7月10日火曜日
滝の音は・・・
投稿者 不老愚 助光 時刻: 15:21
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