明日は河童忌です。昭和二年七月二十四日未明 文豪芥川龍之介が致死量の睡眠薬(一説には青酸カリと言うのもある)を服用して自殺した日で、享年35歳でした。彼の作品は短編が多いので、読み易く 何より言葉遣いの美しさは私などの若い頃の感性にビンビン響いて来ました。師の夏目漱石も絶賛する程の天才だったと言われています。 明治・大正の美しい日本語はこの漱石・芥川の文豪達に拠って作り上げられたと言ってもいいと思います。
その美しい日本語が現代の若い人達にドンドン壊されていくのが残念で堪りません。
芥川龍之介の自殺の原因は、今で言う鬱病だろうと考えられていまして、死の数ヶ月前から自殺を仄めかす言動があった様です。本当に辛かったのは芥川夫人の文さんだったでしょう。夫が自殺を考えて居る事を知りながら、どうする術も無く時々芥川の書斎を覗いては「どうか死なないで」と懸命に祈る事しか出来なかったでしょう。覗くと芥川が「どうしたの?」と聞く、夫人は「あなたが死んでいるのじゃないか!?と思って・・・」と答えます。
天才は 特別の精神構造を持っていますから、普通の人には立ち入る事が出来ません。この時の文夫人の辛い心境は想像を絶するものだったと思われます。合掌!
2007年7月23日月曜日
河童忌
投稿者 不老愚 助光 時刻: 14:20
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