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2008年8月5日火曜日

外科病棟

妻は昨日 無事退院しました。短いパラダイスでした。

病室は4人部屋で、同室の人達は3人とも乳癌の手術経験者でした。既にあちこちに転移していて何度も入院手術を繰り返したベテラン?です。皆さんお歳は70歳を越えたご高齢で、内二人は枯れ木のように痩せて見るからに弱々しく、今にもポックリ逝きそうでした。どうやら肺にまで転移してるらしく変な咳をしてました。

此の二人とも頗る我侭で、しょっちゅうナースコールを押して「足が痛い」とか「オシッコをしたい」、「薬が見あたら無い」と言っては看護士に用事を言いつけるのです。二人で代わる代わるですから看護士も堪らず「トイレは自分で歩いて行けるでしょう。」「薬は此処にありますよ」と ついきつい言い方になります。   その度にビックリする様な大きな声で「不親切だ。!」とか「病人をもっと労われ!」と怒鳴り散らすのです。そんな大声が出るのに何処が病人じゃと思いました。
すると翌日の回診の時、担当の先生から「此処では治療する事は出来ませんから、明日退院して下さい」と言われてました。それでもご当人達は「あそこが痛い」とか「嫁に意地悪されるから退院したくない」と言って何とか情に縋ろうとしましたが、今まで何度も入退院を繰り返し、その都度に我侭で有名になってますから、先生も取り合いません。結局 翌日家族が迎えに来て泣く泣く退院して行きました。 矢張り 日頃 意地悪ばかりして嫌われて居ると末期癌になっても労わって貰えません。

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