「戦場カメラマン」を止めた 村田信一さん(47)の記事が今朝の朝日新聞に出て居ました。世界の戦場写真の被写体は、不幸と絶望で、其処には暴力の連鎖が続いて居ました。センセーショナルな写真に拘り、紛争やテロと言ったその地のごく一面にしかカメラを向けなくなって居た。攻撃を受けた民家に、同情した風を装って土足で上がり込み、嘆く住民を撮った。其の自分の姿に異和感を感じ、其れに気が付いて「戦場カメラマン」をやめた、というのです。村田信一さんは偉いですね。
「戦場カメラマン」と言うと敢えて危険な場所で仕事をして居るので、まるでヒーローにでもなった様な錯覚に陥り、「ピューリッツア賞」目当てに<人道>よりも<衝撃的写真>の価値を強調します。最近 朝のテレビに出て、戦場の悲惨さをネトリネトリと喋って得意になって居るカメラマンが居ますが、此の村田さんを見習って欲しいものです。<報道関係者>の<特権意識・自分は選ばれた特別な人間>だと言う傍若無人な振る舞いが、どれだけの民衆・弱者を傷つけて居るかを謙虚に反省して貰いたいのです。
2010年12月16日木曜日
戦場カメラマン
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