職務怠慢

　東京電力福島原子力発電所の事故では、大変な影響が出て居ます。爆発事故では現地の住民の皆さん達の避難騒動。そして東電管内の計画停電で、住民の生活は勿論、産業界への影響ははかり知れません。
　地震に依るものが直接の原因では有りますが、此の原発の二次的な爆発事故は、明らかに人為的なものです。「初めて経験する事だから・・・」と繰り返し言い訳して居ますが、そんな言葉は通用しません。原発の建設計画時点から、あらゆる事象をシュミレーションして防災対策をするべき責任が有るのですから、この期に及んで「初めての経験・・・」の如き発言は断じて許されません。
　それにしても東京電力も、経済産業省の安全・保安院も、責任者が全然出て来ないのはいったい何故でしょう？
　事態の報告にしても、お詫びにしても、全部現場で必死に働いている人達ばかり矢面に立たせて、肝心の東電の社長とか、保安院の長と言う人達は今頃何をして居るのでしょう？　被災して肉親を失い生死の狭間で苦しむ人達、停電で生産が挙げられず困っている人達、商売が出来ない人達、病気治療が満足に出来ないで苦しんで居る人達、此の膨大な被害者の人達の事を、彼等は全く考慮に入れて居ないのでしょうか？　東京でヌクヌクと踏ん反り返って居られる場合じゃないでしょう！！
　１５日　菅総理が東京電力電に行って「いったい何をやってるんだ！！」と叱り付けたと言いますが、当然でしょう。電力会社は一般企業と違って、激しい競争環境に有りません。黙って居ても、居眠りして居てもチャンとお金が入って来ます。だから需要家に対して、責任感も、危機感も、感謝の気持ちも無いのです。それで　こんにちの此の不始末を仕出かしたのです。我々需要家は電力会社に対してもっと厳しく対処しなければなりません。