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2008年5月5日月曜日

五月ばかりなどに山里に歩く・・・



雨の端午の節句になりました。行楽の予定のある方にはお気の毒ですが、わたくし的には雨もまたよろしいではありませんか今朝も 雨の降り出す前に山里を歩いてきました。

清少納言の枕草子に、五月ばかりなどに山里に歩く、いとをかし。の一節があります。草葉も水もいと青く見えわたりたるに、上はつれなくて、草生ひ茂りたるを、長々と縦ざまに行けば、下は、えならざりける水の、深くはあらねど、人などの歩むに走りあがりたる、いとをかし。・・・

わたくしは、この一節が大好きです。五月(陰暦)に山里を歩くのは楽しい。草も川も緑一色で、表面は何の変哲もなく草が茂っているけど、一列縦隊で行くと美しい水が浅く貯まっていて、歩く度に跳ね上がって、とても素敵だ。・・・

いま 俗物のカタマリの私が、山道の草の根に貯まった雨水を踏みしめて歩くと、それでも清少納言の感慨の万分の一位を感ずる事が出来て、この季節は大好きです。!

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