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2008年5月22日木曜日

トヨタの「カイゼン」

トヨタのQCサークル活動「カイゼン」に残業代を全額支払う事に会社が決めました。そもそも此れは時間外活動だから当然の事です。然も この活動に積極的に参加しなかったり、改善提案のノルマが有ってそれを達成出来ないと給料・ボーナスの査定に反映されるとあっては、通常の労働以上に労働者に負担をかけている訳なのに、サービス残業でやらされてきたのです。トヨタの輝かしい業績の裏にはこう言う涙ぐましい事実があるのです。

「カイゼン」の厳しさは有名で、「乾いたタオルでも、必死になって搾れば一滴の雫が出せる!」とのポリシーで、徹底的に重箱の隅を突付き、作業時間の一秒でも短縮し、コストを一円でも下げようとするのです。無論 簡単には実現しません。然し 上の方からは情け容赦無く「今月の目標 各部所の作業時間をあと30秒短縮」と指令が来ます。そこで「カイゼン」と言うミーティングをグループ毎(8人位)にやらせる訳です。勿論時間外にです。容易に答えが出ませんから、酷い時には連日深夜に及ぶ事もあったそうです。 グループリーダーは堪りません。昨年12月元従業員の男性(30歳)が急死したのは過労死だと名古屋地裁の判決が確定しましたが、かくも「カイゼン」とは過酷なものなのです。そして 月に2時間分の残業代しか認めず、あとは全部サービス残業だったとは、トヨタ王国を支えて居るものはこんな酷い状態の産物なのです。

純利益が二兆円出たとか、世界一の自動車メーカーを目指すなんて会社のトップは恵比須顔で言ってますが、現実は こんなにも悲惨なものなのです。!!!

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