或る農家の年配者に農家の嘆きを聞かせて貰いました。
所謂「後継者不足」 其の原因は、社会の変化とか、時代の流れとか、政治の農業政策とか、どうしようもないものであるかの如く言われてますが、果たして本当にそうなのか?考えさせられました。
つまり 「農業の後継者が居なくなってしまった直接の原因は、農家自身にある。」と言うのです。1950年代までの農業労働時間は年間約2,000時間でした。1日8時間労働で250日です。まぁ今の普通のサラリーマン並みの労働です。それを「農業は3Kだ(きつい・きたない・くさい)」等と政治家の農業族議員を初めとして補助金目当ての大騒ぎをして、若い人達の農業に対する印象を徹底的に下げてしまったのです。そして 農家の人も其れに踊らされてに息子や娘の前で散々愚痴りボヤキを来る日も来る日も繰り返し行って、「親達がこんなに嘆く仕事には将来の夢も希望も無い」と思いこませてしまったのです。その後 農業機械の普及と品種改良に依って、農業労働時間は年間たった300時間になりました。それでも 奇麗な洋服で、街中で働くカッコ良さに今尚惹かれてしがみ付く「農業嫌い」達の神経には、’50年代の「農業は3Kだ!!」と言う政治家や親達の嘆き声が骨の髄まで沁み込んでいるのでしょう。 其の親達がつくづく述懐して「余り嘆き過ぎて、子供達の夢を潰してしまった。もっと 前向きに働いて来れば良かった。でも もう手遅れだけど・・・」
2009年7月11日土曜日
農家の嘆き?
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