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2009年7月28日火曜日

あ~ぁ今日も雨だぁ~

よく降りますねぇ まったく
古典落語の「笠碁」の御隠居さんを想い出します。「碁敵(ごがたき)は 憎さも憎し 懐かしき」と川柳にあります様に、御隠居さんの碁の好敵手八っあんか熊さんと碁が元で喧嘩になりました。
隠 「おい ちょっと其の石待ってくんな!」
八 「駄目だよ 御隠居さんは狡いんだから 今日は待てねぇ!」
 此のやり取りが発端で喧嘩が始まり、「お前ぇさんの様な薄情者と碁は打ちたくない!」「おぅ 上等だよ こんなヘボ碁なんかやってられない!!」と言う訳で、両者の親交は断絶です。
 然し 根が好きなたちの二人ですから、碁が打ちたくて堪りません。おまけに長雨で毎日ショボショボと降ります。此処で御隠居さんのボヤキが此の落語の聞かせ処で、名人と言われた「志ん生」などの名調子で聞きますと堪りません。
 「良く降るねぇ~全く、天に雨のタネが有るもんだよホント・・・」とため息交じりにボヤクくだりは、こんな長雨の時にはシミジミと御隠居の気持ちになります。
 御隠居は「八っあんが来ないかなぁ~」と待ってますが来ません。碁盤を表通りから見える所に出して八っあんが来やすい様に配慮をして待って居ます。此処で又御隠居さんのボヤキが面白いのですが、「何をしてるんだ!八っあん奴! あんな事言って悪かったなぁ~ グズグズしてないで来ればいいのに・・・云々」 すると 其処へ待望の八っあんが雨の中出て来ます。何故か傘をささずに笠を被って・・・
 そして 喧嘩した事はスッカリ忘れて碁盤を囲む運びになりましたが、碁盤のうえに雨が滴り落ちて、碁が打てる嬉しさの余り、笠を脱ぐのを忘れて居たのでした。

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