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2010年5月25日火曜日

考古学 其の六

 今日は静岡大学 滝沢 誠教授の「考古学 歴史と文化」の第六回「古環境を復元する」と言う講義がありました。
 古環境の復元に関連する分野は
 ・動物学(古生物学) 動物相、狩猟対象、家畜化(動物考古学)
 ・植物学 植物相、栽培植物
 ・地質学 地形学 地質、地形環境
 ・火山学・地震学 災害の範囲・影響(火山災害史)
 と 有りますが、この内で、動物学狩猟対象に注目すべき所が有ります。それは当時(石器時代)の人類は、既に、狩猟対象としてイノシシや鹿を其の対象にして居たのですが、成獣のオスだけを採るルールを守って居たと言う事です。つまり 資源保護の為にメスや子供を捕獲する事をしなかったと言う事実です。
 其処で思うのは、今の漁業の有り方です。かつてロシヤを始め、世界中から非難の的になった北方の鮭鱒漁業は、「日本漁船の為に海が空っぽになる」と言われました。其の遣り方は、先ず取り敢えず<雑魚>と言われる鮭鱒を満船に獲ります。そして魚価の高い<銀鱒>等を見付けると、満船にした<雑魚>を惜しげも無く海に捨てて、<銀鱒>を獲るのです。此れを度々繰り返して大儲けをした日本船団は意気揚々と港へ帰って行くのです。此れを見たロシヤから、再三の抗議には日本の農水省はノラリクラリと逃げて来ましたが、遂に逃げきれず、漁船の大幅減船に追い込まれました。「身から出た錆」で当然の成り行きです。そして今度は クジラやマグロです。
 私達のご先祖様達が、3,000年もの大昔から資源保護の努力をして来たのに、その後何の成長も有りません。恥ずかしい限りではありませんか!!

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