1990年頃 当時 野村証券の専務で、アメリカ法人の社長をして居られた寺沢芳男氏が、アメリカのウオール街の正直な姿を話して居られます。此の事は例の司馬遼太郎著「アメリカ素描」で、司馬さんが、現に寺沢氏を訪ねて直に聞いた話として載って居ます。
『日本では、昔から<投資>と<投機>とを分けて考えます。伝統的に<投資>を正しいとし、<投機>をいかがわしいとするのです。
アメリカでは、<投資家>は10%位しかいません。あとの90%は<投機家>です。此れがウオール街の実態です。<投機家>は、主として<先物売買>をして、其処で得た利益で生活をしたり、蓄財をするのです。勿論 此れはリスクの有る博打です。其れが為に博打で損をしない様に、確実に儲かる仕組み(プログラム)を持った<投機会社>にお金を預けて、資金の運用をさせるのです。此れを現代のアメリカではビジネスというのです。』
然し<投機会社>が失敗したら全財産がパーです。先頃の「リーマンブラザーズ」の破綻がその例で、全米どころか全世界のお金落ちが大損害を蒙り、未だ其れから立ち直って居ません。その影響で、世界の景気が仲々回復しません。何しろ<先物売買>は実態とは関係ない<思惑>が支配して居る「虚像の世界」です。更に虚像の上に又虚像を上塗りして出来上がると言う、今流行りの<女性の化粧>見たいに「剥がして見れば全く別人」と言う恐ろしいモノです。此れに踊らされて居る世界の<守銭奴達>(主にアメリカ人=ユダヤ人25%、ワスプ75%⇒ワスプとは、白人・アングロサクソン・プロテスタントで、アメリカの富の95%を支配して居ると言われる人達)の姿の哀れさよ。お陰でドルの値打ちは下がる一方だし・・・だから・・・また何処かで、戦争を始めます。イラクが終って、次の所を探して居ます。戦争をしないと、<先物売買>で儲かりません。じゃないと此の<守銭奴達>がオバマさんの首を斬るでしょう。ビジネスの為です。情け容赦をしません。其れがアメリカなのです。
2010年9月3日金曜日
アメリカのビジネス
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