十七世紀 中国の人が当時の政治化・役人を批判して作った漢詩です。現代にピッタリの内容ですので紹介します。
君見ずや 西山に木を含む衆鳥多し、鵲は来たり燕は去きて自ら巣を成す。 顧炎武 「精衛」
精衛とは東海に溺れ死んだ娘の魂が化した伝説の鳥の事です。その鳥が、自分が溺れた東海の海を埋めようとして、遠く西方の崑崙山から木や石を口ばしにくわえて運び続けていると言われています。
精衛が苦労して働き続けて居るのに、無数に居る鵲(かささぎ)や燕(つばめ)は往ったり来たりしながら自分の巣を作る事だけを考えている。当時の政治化・役人達は一身の安泰のみをはかって社会的責任を顧みない輩を批判しています。
顧炎武は明の人、明が清に滅ぼされても節を守って清には仕えなかった硬骨漢で、この詩の前段では、精衛の痛ましい苦闘に同情を込めた問いかけをして、精衛の答え「たとえ この悲願が成就出来なくとも、私はこの事業に心身を奉げます。」と言うのを受けて、西山には無数の鳥が木をくわえて飛んでいるのに、みな自分の巣を作る事だけを考えているのだ。と痛烈に言ってます。
今の日本に こんな気骨のある政治家が一人位居て欲しいですねぇー!?!。
2007年9月19日水曜日
精衛
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