瀬戸内寂聴著 古典の女たちを読みました。
先ず驚いたもは、奈良・平安時代の女達の多情で積極的な事です。当時は言うまでも無く、通い婚でしたから女は只ひたすら男が通って来るのをジッと待っているのですが、こんにち迄文書に残って居る女達は、高貴な家柄に生まれて、教養・行儀・作法と容姿に優れた人達ですから、ジッとして居ても男達がセッセと通って来てくれたでしょう。だから高貴で美人で教養豊かな人達はさぞかし幸せだった事でしょう。
然し わたくし如き俗物が、下種(げす)の勘ぐりで、当時の女性達は物凄く勇敢だったと思います。何しろ生まれて初めて逢った人といきなり恋をするのですから・・・尤も其処に至るまでに何度か歌の遣り取りがあって、相手の教養とか、センスはある程度判って居ますが、顔を見るのは初めてです。仲を取り持つ侍女の話を信用して、一旦部屋に入れてしまったら「どうぞ 私を お好きになさって下さい」と言う事です。もし 顔を見てギャァァアア!!ブサイク!!!だったらどうするのでしょう!?!と余計な心配をしてしまいます。
そんな素朴な心配をしながら全十篇を読み進んで行きます。
2007年9月29日土曜日
古典の女たち
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