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2009年10月26日月曜日

米の銀行破綻



 アメリカの銀行の破綻が106件を超したと報告されました。これは1992年以来17年ぶりだそうです。住宅ローンの返済物件が大量に焦げ付き、銀行の資金繰り不能になり、アメリカ全土の銀行破綻が多発した訳です。
 IMFのストロカーン専務理事は、今日の記者会見で「景気の回復は年内にも見られるだろう」と発表しましたが、皮肉な事に多くの銀行が道を破綻への道を辿ったのです。この辺がアメリカらしいと言うべきでしょうか弱者はサッサと見捨ててしまうのです。アメリカのマスコミも其れに対して「冷淡」とか「非情」とか言う批判がましい報道の仕方はしません。アメリカ社会では、口には出さねど「駄目な奴は死ね!」とばかり冷たい視線を投げつけて傍を通り過ぎて行きます。これがアメリカなんです。
 日本の企業の業態は、「護送船団」ですから、一社が倒れそうになれば周りの誰かが手を差し伸べて立ち直れる様に助けようとします。それが 日本的でいい処なのでして、其のお陰で今まで多くの企業が救われ、日本経済を支えて来たのです。
 日本の人情・助け合い・優しさの要素を企業活動に持ち込んだノスタルジーだ!と アメリカ人なら軽蔑の怒気を含んで言うでしょう。いや 其れを言えるのは所謂「勝者」だけです。アメリカに無数に居るだろう「敗者達」は日本の「護送集団的企業」の話を聞いたらどう思うのでしょう?

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