オリンピックの年になると、必ず話題になるのが「何処の国が金メタルを何個獲得した」と言う話です。「韓国が金メタルを6個も獲ったのに、日本はゼロだった。だから国はもっと金をかけて選手の強化をしろ!」と 東京の石原知事などが発言して居ます。スポーツ関係者も此の期にばかりと同様の発言をして居ます。
然し 金メタルが一つも採れなかったと言うと、直ぐ国の援助を言うのは、余りにもアナクロニズムだと思うのです。オリンピックが国別対抗戦で、金メタルの数を争う時代は最早過去の話ではありませんか?オリンピックはあくまでも個人の栄誉で有って、国には関係ないのです。それを テレビの実況放送のアナウンサーまでが「日本頑張れ!!」なんて絶叫して居ますが、番組を盛り上げようとして思わず叫んで仕舞ったのでしょうが、マスコミの有り方としては大間違いです。
其れを聞いた無智な人が、「日本は金メタルゼロとは情けない!!」と嘆き悲しんだ挙句に「国でお金を出して選手強化をしろ!!」と言う事を言い出すのです。
するとまた「愛国心」とか「ナショナリズム」とか言う埃まみれの言葉を、箪笥の引き出しから何年振りかに出して来て、蜘蛛の巣を叩きながら振り回す輩が出て来ます。だから アナクロニズムだと言うのです。
確かに オリンピックは「金メタルを採るのを目標に競技する」ゲームです。然し其れは個人レベルでの目標であり、其処に勝ちの有る競技です。国の目標ではありません。だから 国家予算を要求する様な発言は如何なものでしょうか?
2010年3月3日水曜日
愛国心?
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