今は昔 証券投資

　此の処　毎日証券会社から毎日２～３本電話が掛かって来ます。「株式投資をしませんか？」とか「外国の有望な債権を買うと必ずもうかります。」と言う内容です。大抵は若い男性や女性からの電話ですが、必死に売り込もうと言う気配がひしひしと伝わって来ます。　
　今は　幾ら頑張っても仲々うれないんでしょうねぇ～　電話の向こうで鬼の形相物凄く「売れぇ～！！売らなきゃ貴様らクビだぁ～！！」と怒鳴りつける出先営業所長の顔が見えて来ます。然し　今の日本の家庭向けに株をはじめ債券投資を勧めても、其れに応じる余裕の有るご家庭は無いでしょう。国民生活の先行き不安が今ほど厳しい時はないのですから、みんな財布の紐をギリギリに締めて先行き不安に備えて居ます。　
　地球の温暖化、人口の爆発的増加、日本の慢性的不景気、若年層の失業率の増加、少子高齢化と、将来に対する明るい材料は有りません。
　だから　証券会社に就職した若い人は可哀想です。昔は　高校出たての女の子の、夏のボーナスが、３０年も働いたお父さんより沢山だったと言うので、お父さんがガッカリした、と言った信じられない昔話が有りました。そう言う時代も有りましたが、今は昔、もう二度とそんな時代は来ないでしょう。