「歴史と文化」考古学 其の10
今日の滝沢先生の考古学は愈々クライマックスの「弥生時代ー農耕社会の成立」です。日本で始まりは「水田稲作農業」の始まりが、大陸からの渡来人に依って九州北部から始まったとされて居るのが、紀元前4~5世紀だと従来は言われて来ました。 然し その後 年代測定の技術が進歩するに従い、もっと古い時代に遡るのではないか? つまり 炭素14年代法では紀元前900~750頃。AMS法だと紀元前800頃だと言われて居て、子らは未だ決着が付いて居ませんが、いずれにしても従来の説よりも500年位遡る傾向のようです。
さて 此の弥生時代のハイライトは、農業技術の発達に依って、人口が飛躍的に増えた事です。そして 農業の発達で増えた収穫量を巡って<奪い合い=戦争>が起きる様になったのです。此れはどうも日本だけの事では無さそうで、中国大陸でも、ヨーロッパ大陸でも同様に、農業の発達が戦争を引き起こして来た歴史が有るようです。
考古学から見た「戦争」の証拠」として、佐原 真先生著「日本・世界の戦争の起源」・環濠と逆茂木 (愛知県朝日遺跡など)
・武器の発達 (弥生中期以降の大型化・重量化)
・戦傷者の存在 (福岡県隈・西小田遺跡など)
・防御集落 (環濠、防壁)
・武器の発達 (鉄製武器の登場、殺傷能力増大)
これ等の遺跡からの出土品に依って人類の愚かさは「弥生時代」に、それも食糧を奪い合うと言う所に原点が有った様です。其れから3000年経っても未だやってます。「人類は馬鹿ですねぇ~!!!」何時かきっと滅びるでしょう!
2010年6月22日火曜日
考古学其の10
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿