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2009年8月9日日曜日

熱闘甲子園

愈々 高校野球が始まりました。 国民的行事と迄言われる高校球児の祭典が又今年も暑く行われるのです。 昔は 甲子園と聞いただけで血が騒ぎましたが、此の頃では少し違います。
 何故なら 私の中には「高校野球」と言うからにはもっと純粋で、素朴で、泥臭いものと言う先入感が
あるからです。それが 此の頃の高校生はパワフルで、特にバッティングは軽々とセンターバックスクリーンにホームランを叩きこむ選手が居たりして、ゲームが一発でひっくり返って、其れまで営々として来た
努力が無に帰してしまう展開に、何だか力が抜けてしまうのです。
 一つの要因は、金属バットの導入です。勿論選手達のトレーニングの成果も有りますが、金属バットの
反発力は外野手の守備体系を大きく変えてフェンスギリギリの深い守備位置と、バックホームの為の強い肩を要求されるようになり、以前の様に三塁打とかランニングホームランが仲々見られなくなって、選手が必死に走る姿が見られません。あの一所懸命走りに走ってサードベースやホームベースにヘッドスライディングをして、甲子園の黒土に真っ黒の泥んこになって「アウトか?セーフか?」此の刹那がゾクッとするほど堪りません。
 まさに「熱闘甲子園」の言葉に相応しいシーンですが、やはり このシーンが見られ無くなったのは所謂
「超高校級」と言われる強打者の登場でしょう。星陵高校の松井選手やPL学園の清原選手が登場して来て、高校野球がコツコツ得点する緻密ものから、大味なものになってしまいました。そして 甲子園から、緊張と興奮が減ってしまったのであります。

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