Google

2009年8月21日金曜日

シャイロックの罠!!

競売にかけられる不動産の件数が此の一年で倍増したそうです。去年の3月では3,773件だったものが、今年3月には7,000件を突破、7月には7,229件になってほぼ倍増です。
 原因は 先の見通しが甘く、安易な住宅ローンを借り入れたものです。特に一定期間経つと金利が上がるローンを組んだものの、予想して居た昇進・昇給が実現せず、返済に行き詰る世帯が急増しているからです。
 今の人は気の毒です。私達の時代には毎年昇給があり、働いた分の昇進も望めました。然し 時代は変わりました。もう そう言う生活設計は出来ないのです。経営者の意識も変わりました。従業員の給料を年功序列式に年々あげる必要は無い。代わりは幾らでも居るのだ。と考える様になりました。つまり 此の世界的金融危機で経営者の意識が日本式雇用から、アメリカ式雇用に変わったのです。そして 労働者も「突然のリストラ」に怯え、言いたい事も言えず、屠所に引かれる羊の様に「唯唯諾諾」と従うだけです。
 一方 ローンを貸す方の銀行も情け無用のシャイロック(シェークスピアのベニスの商人)です。貸す時には揉み手をして精一杯の恵比須顔ですが、ひとたび返済が厳しい状態となれば、態度が一変して「鬼か?悪魔か?」と思う程に恐ろしい人間になり、「此れがあの時の恵比須顔と同一人物か?」と目を疑う破目になります。泣けど叫べど「知らぬ顔の半兵衛」で、容赦なく「差し押さえ」のフダをベタベタ貼り付けて、終いには「ざまあ見ろ!」と言わんばかりの軽蔑の眼差しを投げつけて行きます。
 住宅ローンを此れから組みたいと言う気持ちの有る方は、先ず 「銀行の此の様な正体」を想像して、シッカリ覚悟を決めてからしした方が宜しいと思います。
 私も 過去に銀行ローンを組みました。然し 半分位返済した所で、残りを全部繰り上げ完済してしまいました。理由は簡単です。残りをチマチマ返済すると複利の利息で計算しますから、全部返済すると借入額の2倍の返済額になってしまうのです。つまり 金利が200%と言う事です。銀行は此の様な阿漕(あこぎ)な商売を情け無用にやっているのです。私が残額全部一括返済を申し出た時は、銀行から猛烈な抵抗に逢いました。当然の事ながら、「儲けが減る」からで、担当者から、支店長まで手を変え品を変えて説得に来ましたが、前述の銀行の儲ける仕組みを指摘したら一言も無く黙って引き下がりました。
 銀行ローンを御利用中の方々、出来る事なら繰り上げ返済してしまいましょう!!。そしてその分の金利を値切りましょう。!!シャイロックの罠に嵌ってはいけませんよ~!!

0 件のコメント: