「想定外」此の言い訳言葉が何度繰り返された事でしょう。今度の福島原発の事故に就いて、原子力安全・保安院や、東京電力の連中の説明は、此の『「想定外」の大津波が原発を破壊したのが原因で、言わば不可抗力である』と、結論付けて仕舞おうと言うものです。
ところが 3月26日の新聞朝刊の記事に依れば
『2006年10月の衆議院内閣委員会で、共産党の吉井秀勝議員が、原発で非常用電源が失われた場合を想定し、「機械冷却系が働かないと、崩壊熱の除去が出来ない、すると核燃料棒の焼損の問題が出て来る」と、今回の事故を予見して、政府を追及して居ます。
更に 吉井氏は昨年5月の経済産業委員会でも同じ問題を追及したのですが、原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は「そう言う事は有り得ないだろう、と言うぐらいまでの安全設計をしている」と 大見栄を切って此の質問を一蹴しました。』
この経緯から 原発を推し進めて来た連中:原子力安全・保安院、政府・経済産業省、電力会社、学者・先生達は、今ある現実に向かい合っていったい何を想い、自らを省みて居るのでしょうか?「想定外だった!」と言って済む話じゃ有りません!これは自分の「想定能力」が貧困過ぎた結果じゃ有りませんか!其れなのに無根拠の<安全神話>を矢鱈に振り回し国民を騙し続けた罪は万死に値します。許せません!! 非難勧告・避難指示など出されても、人間は簡単にハイ分かりましたと言って動けるものではありません。寝たきりの人を抱えて困って居る人、家畜を飼って居る人、諸々の事情で非難したくても出来ない切実な事情の有る人々。これ等の被災者を出した責任は、ハッキリ言って『原発の恐ろしさを想定出来ない、にも拘らず「安全です」と言い続けて推進して来た連中』に有るのです。
いま 福島原発では、東京電力の現場担当の人達が、可哀想にまるで<賽の河原>の様な決定的効果の無い作業を命懸けでさせられて居ます。原発推進派の偉い人達は、安全な場所に居て勝手な事をホザイテ居ますが、<どうしていいのか解らない>くせに・・・此の様な事態を「想定外」の一言で片づける気か!!!恥を知れ!!!
2011年4月5日火曜日
想定能力外
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