「原子力発電所の保護システム」の考え方として、二通りのものが有りました。
◎その1が 福島第1原発の<如何なる地震・津波が来ても、防波堤等の建築物で防ぐ>と言うもの。その為に 想定を超えた津波に依って原子炉燃料の冷却用電源が破壊されて水素爆発を起こし、放射性物質を大気中、大海中に撒き散らす結果を招き、国内は勿論近隣諸国にまで迷惑を懸ける事になりました。
◎その2が 福島第2原発の<地震・津波に襲われても、原子炉燃料の冷却用電源を何重もの予備システムを設けて確保する>と言うもの。結果 その予備システムが功を奏して第2原発は無事でした。
つまり此処に東京電力及び原子力安全・保安院の愚かさが有るのです。第2原発を作る時に、何故第1原発も同じ様に手を加えて予備電源システムを作らなかったのか!きっと東電内部でも「第1原発も第2と同じシステムしした方がいい」と言う意見具申が現場から有ったのでしょう。然し其れをしなかったのは「黙れ!馬鹿者!そんな物は金の無駄遣いじゃ!」と当時の偉い人が蹴っ飛ばして仕舞ったのだと想像出来ます。今となっては 其の偉い人はそんな事すら忘れて仕舞って居るでしょう。大組織の中では幾ら正しい意見でも下部の意見では「黙れ!馬鹿者!」で吹き飛ばされておまけに下手をすれば左遷と言う伝家の宝刀が待ってます。これが<地震や津波よりも怖い>のです。謀電力会社の担当者はフト漏らした事が有ります。「僕らの会社は 徳川時代みたいに封建的で頑迷固陋ですから・・・」
こう言う訳で 日本の電力会社は何時まで経っても弱者を苛め続けて成長するのです。
2011年4月9日土曜日
頑迷固陋
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