今日からまた静岡大学の「市民開放講座」平成23年度が始まりました。私は矢張り日本の古典文学が好きですので、今回も岡崎真紀子先生の「日本文学概論1」を受講する事に致しました。
静岡大学は久能山麓の小山の上に在りまして、急な坂道を延々と登って然も一番上に私の目指す<人文学部>の講義室が有ります。私は特別に車での入場許可を貰って居ますが、通常の徒歩ですと一番下の正門から20分位はかかるでしょう。元気な学生さんでも15分では無理じゃないかと思う位です。いったい誰がこんな所に大学を作ったのでしょう?
今日は初日の授業と言う事で、授業内容の説明がありました。授業内容は
1.「奈良時代から平安末期(八世紀~十世紀)までの日本文学史を、次の二つのテーマから概観する講義形式。」
(1)『萬葉集』から『古今集』へ
(2)平安時代の物語史~『源氏物語』以前、『源氏物語』、『源氏物語』以後。
2.「日本古典文学研究の基本的な方法を学ぶ」
基礎文献・用例の収集、先行研究の比較検討等。
そして今日は「萬葉集」と言うテーマに就いての特別な話が有りました。「萬葉集」は現代に残っている最も古い歌集で、3,500余の歌を集めてタイトルを付けた歌集で有るが、そのタイトルの「萬葉集」とは何を意味するのか? 其れには以下の二説が有る。
1、鎌倉時代の学僧 仙覚の注釈書<やまとうたは 人の心をたねとして よろずのことのはの こととなりける> (正しくは万葉集では無くて萬葉集と書く)
2、江戸時代の学者契沖の萬葉代匠記には<此の集 万世までも伝わるべしと祝い名付けた>
此のいずれも定説として<広辞苑>にも双方が載せて有る。
成程 此れは面白そうだと最初から興味津津です。
2011年4月12日火曜日
萬葉集
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