今日の静岡大学の岡崎先生の講義は、「源氏物語」五十一帖の「浮舟」の巻に出て来る<宇治の川音>に就いてでした。
登場人物は、浮舟、薫、匂宮、大君、中の君、その母、弁の尼など。光源氏が亡くなった後 その一族の物語で、相変らず男女の情愛の縺れや、不義密通、三角関係とか、平安貴族の男女の生々しい物語です。当時も今も身分の貴賎を問わず人間の本能は変わりませんが、当時の貴族階級の人々は、暇を持て余し、ほかにする事も無かったから男女とも、体脂を煮詰める様な生臭い日常を過ごして居たのではないか?と想像されます。
紫式部も その様な周囲のあり様を物語にして、ある種 痛烈な批判文学を書いてやろうと思い立ち、此の長大な作品を執筆したのではないか?と 思うのであります。
2011年6月14日火曜日
源氏物語 浮舟
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