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2011年7月30日土曜日

災害ばかり



 今度は豪雨ですか! 新潟県、福島県では猛烈な豪雨で多くの住民に避難勧告が出て居ます。次から次へと災害が続きます。いったい今年はどうなっているのでしょう?
 「今年は蝉の発生の仕方が変だ」と思って何も異変が起きなければよいが、と心配して居ましたら、悪い形で的中して仕舞いました。まさに日本国中被災地だらけです。
 大昔で有れば「神の祟り」だと言うので大がかりなお祓いをしたり、厄落としをする所ですが、21世紀のこんにちではいったいどうしたらいいのでしょう? きっと今に<何とかの祟りじゃ!!>と言い出す新興宗教が現れて来るかも知れません。そして其れに騙される人も出たりして、誠に厄介な年になりました。

2011年7月29日金曜日

今年の蝉が変



 今年は蝉が変です。例年で有れば、7月上旬には先ずチーチー蝉が鳴き始めて、次にアブラ蝉が鳴き、そしてクマ蝉が大音響で鳴きます。そして愈々秋が近くなりますと、ツクツクホーシが鳴くのが毎年の夏の習わしです。
 然し 今年は7月上旬になっても蝉が鳴きませんでした。20日頃になってやっと鳴き出したと思ったら、なんと 全ての種類の蝉が一斉に鳴き出しました。何時も秋が近付いたら鳴くツクツクホーシ迄が鳴いてます。おかしいですねぇ~ 大震災の影響でしょうか?
 気温も やたら暑い日が有ったと思えば、此の数日は朝晩涼しい日が続いて居ます。又 大地震が来なければいいですが・・・お願いです!もう大地震は勘弁して下さい!!

2011年7月28日木曜日

朝霧



 朝霧です。清少納言は枕草子で「夏は夜。月の頃はさらなり 闇もなお・・・」と書いて居ますが、私は清少納言に対抗するなんて、とんでもない了見は恐れ多くて持てませんが、個人的には 「夏は朝」です。夜が明け始めるころ朝霧に霞みながら、ボンヤリと浮かび上がる木々の緑に「自然はこんなにも幻想的で美しいものか!」と感嘆します。
 春の芽吹き時も、秋の色づき時も、其れは其れで興趣が有りますが、夏の朝の此の景色には及びません。私は 体質的に夏のあのジリジリとした暑さが大好きで、夜は良く眠れますし、食欲も旺盛で、焼ける様な暑さも一向に苦になりません。
 その代わり 冬には死んだも同然です。食欲も無くなり、睡眠も出来ず、夏に比べて2~3キロも痩せて仕舞います。
 だから私は今が一年中で一番幸せな時です。

2011年7月27日水曜日

行方不明捜索



 あの大震災から早くも150日近くが経ちます。然し 今だに行方不明の人達が4,808名も居らっしゃいます。
 大津波で 一瞬にして冷たい海に引きずり込まれて仕舞った人達です。まさか こんな大地震で大津波が来てこう言う目に遭うなんて夢にも思わなかったでしょう。何も悪い事はして無いのに、何の罪科(つみとが)も無いのにどうして・・・その無念の気持ちに思いを致す時、万感胸に迫るものが有ります。衷心からご冥福をお祈り致します。
 行方不明の人達のご遺族の思いは更に切実でしょう。7月26日から第二管区海上保安本部、自衛隊、宮城県警の合同で、航空機・艦艇に依る大捜索が行われて居ます。海は美しく、穏やかでまるであの様な悲劇は無かったようです。一人でも多くのご遺体が見つかります様に。

古典文学概論

 静岡大学の「市民開放講座」の前期授業が終わりました。私が受講しました「古典文学概論」は、萬葉集から源氏物語、狭衣物語と、萬葉時代から平安時代迄の文学史を学ぶものでした。
 大ざっぱに感想を言えば、雄略天皇(480年頃)から大伴家持(880年頃)迄の400年間の萬葉時代に詠まれた詩・物語は、自由奔放のびのびとしたものです。
 其れが 紫式部等が登場する平安時代になると、中身がうんと濃くなり、しつこくなります。つまり 其れだけ日本の言語が複雑で、きめ細かいものに発達して来たのだ、と想像されます。それから鎌倉時代、室町時代、戦国時代、江戸時代、更に明治・大正・昭和と言葉は止まる事無く変遷を続けて行くのでしょう。
 源氏物語の有名な書き出し部分にしても 『いづれの御時にか、女御・更衣<あまたさぶらいたまいける中に>・・・』を 現代文に訳すれば「女御・更衣が沢山居る中に」と スッキリと言うか味も素っ気も無い文になります。然し 此れが現代の生活には便利だから仕方が無い事です。
 此の半年間で私が学んだのは、古代の人達は大変情緒豊かな言葉を遣って生活して居たのだなぁ~と言う事です。

2011年7月26日火曜日

兎に角あやしい!



 中国・浙江省の列車事故 <もしかして テロではないか!?!>との憶測も囁かれています。中国政府の余りにも迅速な事故原因の発表。そして 転落した事故車両を現場検証もしないで、慌てて現場に穴を掘って埋めて仕舞ったりして、何か オープンに出来ない事柄が有って、其れを隠蔽する必要が有ったのでは無いか!?!と言う訳です。一般のマスコミ取材も禁止して、兎に角怪しい!
 何しろ 一党独裁の国ですから、何事も国の都合の悪い事は簡単に闇に葬る事の出来る国です。此の鉄道建設に当たっては、恐ろしい程の<汚職>が蔓延り、工事のしわ寄せで、多くの人民が泣きを見たと言われて居ます。相変わらず中国らしいプロジェクトと言えるでしょう。
 事故の一報を聞いた胡錦涛主席が第一声で「国家の恥だ!」と叫んだと言うのも、そう言う深い意味合いが有っての事です。共産党幹部の酷い腐敗、無理な工事日程、人民の声を無視した事への反感、と 胡錦涛主席もこれ等の事を承知しているだけに、<テロ>の事が頭をかすめたのじゃないでしょうか? 恐ろしい国ですねぇ~! 今の所 日本は平穏無事ですが、日本でも国民の不満が何時爆発するか・・・しんぱいです。

2011年7月25日月曜日

論語より 1



 久し振りに「論語」の小冊子を開いて見ました。「論語」と言えば紀元前五世紀、中国の思想家<孔子>が、弟子達に語った<人生訓>を、孔子の死後 弟子達が思い出したり拾い集めて<孔子語録>として纏めたものです。
 本来 漢文の難解な本ですが、多くの先達の分かり易い解説と、邦訳のお陰でわたくし如き素人でも「なるほど!」と理解する事が出来ました。なかでも村山孚著「新編 論語」は実に平易な解説がされて居て、一編づつ短く区切られて居ますので、毎日トイレの中で(孔子さま 御免なさい!)繰り返し読んで居ます。 其の中の一編・・・
 <冬になれば わかる> 松やひのきの葉が落ちないと言う事は、寒い冬を迎えて初めて分かる事だ。 人間の真価は、厳しい逆境で発揮される。
 なでしこジャパンは 真価を発揮しましたねぇ!本当に凄い人達です。

2011年7月24日日曜日

アナログ停波



 テレビのアナログ放送が今日で終了だそうです。フン! 勝手にしやがれ!!です。 大体 ものの供給者が、需要家に対してろくな相談も無く、一方的に仕様を変更しておまけに費用負担迄させるとは、此の民主主義社会に於いて赦されるものですかねぇ?
 そもそも アナログの電波帯が満員で、テレビの電波帯をデジタルにしないと何かと不便だ、なんて 我々一般市民の知った事じゃないのです。他の電波帯をデジタル化すればいいじゃないですか!
 其れなのに やれ画面が以前より鮮明になるとか、データ放送が見られるとか言われても、我々視聴者には何のメリットも有りません。結局 家電メーカーと、放送関係会社が、総務省を誑かして<国策>と言う紋所を水戸黄門様見たいに振り回して威張っただけじゃないですか!此れが天下国家に、国民に何の利益になるのですか!?!家電メーカーは儲かったでしょう。そして其処から揚がる政治献金は政治家センセには有り難かったでしょう。でも 国民はチットモ有り難くありません。
 だから 私はテレビを見るのを止めました。ニュース等の情報はインターネットで充分です。この機会にNHKの受信料収入は大幅に減るでしょう。いい気になって居る罰です。テレビが娯楽の中心だった時代は既に終ったのです。

2011年7月21日木曜日

特効薬

 今日は静岡市立病院へ定期健診に行って来ました。内分泌・代謝内科長の脇昌子先生の診療を受ける為です。本当は昨日の予約をして居ましたが、台風6号の来襲で、往きはいけても帰りが危ないと思われましたので、やむを得ずキャンセルして今日行きました。
 脇先生は 人気の高い先生なので、今日行っても「又後日改めて来て下さい」と言われる事を覚悟して行きましたが、運良く診察をして頂けました。
 私は 血圧が以前は上が160位でしたが、今は120~130で落ちついて居ます。だから 脇先生は「もう大分良くなったから、街の開業医を紹介するので其方へ行きなさい」と以前に言われた事が有ります。担当の患者数が相当多くて、体力的にも大変な様です。
 でも 私は 脇先生の顔を見ると不思議と落ち着くのです。先生は痩せて鋭い目つきで、言葉も厳しくてズバズバ言われますが、時々私が面白い事を言いますと、上品に「おホホホ・・」とお笑になる其れが堪らなく好きなのです。だから 無理にお願いして先生に診て貰って居るのです。
 今日も 先生が「野菜をチャンと食べてますか?」と言いますから「ハイ ウサギさんになっちゃいそうです」と答えましたら、あの上品な笑みで「おホホホ・・・」と笑ってくれました。お医者さんが、患者の病気を治すのは、薬や注射だけでは有りません。此の笑顔が何よりの特効薬です。
 いいですねぇ~ 上品な女性の醸し出す雰囲気は・・最近は少なくなりましたけど・・・

2011年7月20日水曜日

PK線



 <PK戦> 何と言う残酷で酷いルールでしょう? Wカップ女子の決勝戦で行われた決着の付け方ですが、何故 此の様にして黒白を付けて仕舞わなければいけないのでしょう?<両チーム優勝>にしてもよかったじゃないでしょうか?ラグビーにはそう言うルールが有ります。
 世界中の目が見守る中、ゴールキーパーと1対1で向き合った瞬間のキッカーとキーパーの気持ちは、私には全く想像を絶する世界です。もし 私が あの場に立たされたら、「グワバッ!」と口から心臓を吐き出して死んで仕舞うでしょう。とてもあの緊張感に耐えられる神経は有りません。
 海堀あゆみ選手は見事でした。あの場面で実に冷静に、相手のシュートコースを読み取り、1本目を見事に止めました。然も足で!
 此の勝負は あの1本で全てが決まったと言えます。あのシーンはテレビで繰り返し放送されたのを見ましたが、最後までボールから目を離さず冷静に動いて居ました。あの若さで、あんな大変な場面でよく出来たものだと感服しきりです。きっと厳しい厳しい練習を汗と涙にまみえ乍頑張って来た事でしょう。
 この試合で もしアメリカに勝つ事が出来るとすれば、PK戦に持ち込むのが唯一の作戦だと思いました。何しろ 体格も、パワーも、スピードも、スタミナもみんなアメリカには敵いません。だからボクシングで言う<クリンチ作戦>で、PK戦に持ち込めば、あとは運ですから、勝利の可能性は五分五分です。
 PK戦では海堀選手がヒロインですが、其処へもちこむ事に成功した沢選手以下他の全メンバーも勿論ヒロインです。此のヒロイン達は休む間もなく、ロンドンオリンピックのアジア予選に備えなければなりません。本当にお疲れさまでした。

2011年7月19日火曜日

狭衣物語

 <日本文学概論 11> 今日の静岡大学 岡崎先生の講義は「源氏物語」以後の作品「狭衣物語」に就いてでした。
 「狭衣物語(さごろも ものがたり)」は 「源氏物語」の凡そ60年後に書かれた物語で、作者は 後朱雀天皇の皇女 六条斉院内親王です。彼女は 明らかに紫式部の作品に影響されて居て、其の多くの登場人物は、「源氏物語」に登場する人物を連想させるものが有ります。
 ただ 主人公の登場の仕方が、「源氏物語」や 其れ以前の「今昔物語」の様に、物語の冒頭の時代設定を<いづれの御時にか・・・>とか<今は昔 ○○の男ありけり・・・>と言った形式で有ったものを、此の「狭衣物語」では その形式を無視して、いきなり主人公の<狭衣>を登場させ、漢文調の美しい文章で、恋に悩み苦しむ姿を表現して居ます。これが当時の読者達に大いに受けまして、「源氏物語」以来の名作として高い評価を得たので有ります。然し 矢張り「源氏物語」のパロディらしき部分が有ります。其れに就いては来週勉強する予定です。

2011年7月18日月曜日

なでしこジャパン3



 なでしこジャパン アメリカに勝っちゃいました!! 正直言って アメリカに勝つなんて考えた事はありませんでしたから もう嬉しくて発狂しそうです。
 昨日の時点で もし アメリカに勝つチャンスが有るとすれば、PK戦に持ち込めればと微かに思って居ました。ガップリ四つに組んでの力相撲になったら、相手はワンバック、モルガンと言う巨漢でパワーもスピードも技術も有り、おまけに美人揃いと言う非の打ちどころの無いチームですから、幾らなでしこジャパンと言えども、あえなく粉砕されて仕舞うだろう、と 愚かにも最初から諦めて居ました。
 だから 今朝 5時頃起きまして、<どうせもう試合は終って居るだろう。アメリカが勝って表彰式をやっているに決まって居る>と思いつつも、テレビを着けましたら、未だ試合をやってました。おまけに2:2の同点で、私が密かに望んだPK戦に突入したのであります。
 「しめた!!此れは勝つチャンスが有る!!」と固唾を飲んでみて居ますと、ゴールキーパーの海堀の超ファインプレイで見事勝ったので有ります。
 初めからもう勝てないと決めてかかった私が馬鹿でした。なでしこジャパンの皆さん御免なさい!!

2011年7月17日日曜日

なでしこジャパン2



 なでしこジャパンの活躍に日本中が湧いて居ます。特に新聞・テレビはもう優勝したかの如きフィーバー振りで、活字は踊り、テレビ画面は彼女達の躍動溢れるシーンを繰り返し放映して居ます。
 日本のマスコミの悪い処は、快挙を達成するまで我慢出来なくて、来るべき決戦を前に早くも「勝てる!勝てる!」を連呼して仕舞い、選手達に無用のプレッシャーを掛けまくる事です。そして 此れだけ大いに盛り上げて置きながら、もし負ければ手のひらを返した様に冷淡な扱いをします。
 此れでは選手達が余りにも可哀想です。年間300万円にも届かない苦しい生活にもめげずに、歯を喰い縛って此処まで来たのに、更に「勝て!勝て!」と期待し過ぎては彼女達が堪りません。何しろ 相手は巨漢?揃いのアメリカ軍です。特にワンバック選手は、日本の男子選手でも対抗出来ない位のまるでターミネーターです。シュワルツネッガーを其のまま女にした様な逞しく、パワフルな女傑じゃありませんか!
 なでしこ達よ! もういい!あの女傑軍団に勝とうなんて思わなくていいから、もう貴女達は充分我々フアンを満足させて呉れましたから、無理して大怪我でもしては大変です。どうぞ無事に日本に帰って来て下さい。

2011年7月15日金曜日

なでしこジャパン



 なでしこジャパン やりました!!世界を相手に堂々とトップクラスに上り詰めました。ドイツのサッカー<予言タコ> パウル二世君も見事予言を的中させて居ます。
 彼女達の頑張りは幾ら称賛してもし切れない程の大快挙ですが、実は彼女達の待遇は決して恵まれたものでは有りません。彼女達の平均月収は20万円に届かず、アルバイトをしたりして好きなサッカーに打ち込んで居るのです。正規雇用も得られず、派遣社員として働きながらの激しい練習はさぞかし辛い事でしょう。そんな事にもめげず遂に宿願の大敵 アメリカとの決戦を迎えるのです。
 それに引き換え 言いたくありませんが、男子チームの不甲斐無さはどうですか!?! ナショナルチームとしては恐らく世界一の高待遇です。飛行機はファーストクラス、ホテルは現地の超一流ホテル、そしてお揃いのダンヒルのスーツに身を飾っての遠征です。然し予選突破も出来ない不甲斐なさです。此れは 選手達を高待遇にするよりも同行の役員達が贅沢をしたいからです。此れでは勝てません!!年々チームのレベルは下がる一方です。
 サッカーは 本来ハングリースポーツです。貧困の中からボール一つに夢を賭けて這い上がって来る根性で、努力に努力を重ねた先に、微かに見えて来る栄光を掴み取る厳しいスポーツです。
 それが ファーストクラスに、一流ホテルに、ダンヒルのスーツだなんて、こんな連中にサッカーをする資格なんかありません!! 飛行機はエコノミーで、洗いざらしのジャージーで、ホテルなんか無し、練習グランドにテントを張って、食事は自炊をしろ!!勿論役員も同じです。
 こうして初めて男子ナショナルチームの実力に相応しい待遇となるでしょう。そしてなでしこジャパンにやっと肩を並べる事が出来ます。

2011年7月14日木曜日

同じ穴の狢



 同じ穴の狢(むじな)と言う言葉があります。玄海原発の再稼働問題の是非に就いて、一旦は再稼働を容認する姿勢を見せながら<九州電力のやらせメール>事件発覚で、態度を一転した 佐賀県の古川康知事、玄海町の岸本英雄町長、此の二人とも九州電力とは<同じ穴の狢>だったんですね!
 古川知事は 親が九州電力に勤めて居た関係で、知事選挙では九州電力関係者を挙げての組織票が有力なバックアップになって居るそうです。
 岸本玄海町長は 弟が社長をする会社が九州電力から50億円に登る仕事を受注して居るそうです。つまり 此の二人は九州電力に足を向けて寝られない<同じ穴の狢>の関係だったのです。それで 最初アッサリ原発の再稼働を容認する姿勢を見せたのです。だから 九州電力も此の侭おとなしくして居れば再稼働が実現したかも知れないのに、<馬鹿な奴が余計な工作>をしたばかりにみんなオジャンになり、其ればかりか、九州電力を始めとする<全電力会社・全原子力発電所>の掛け替えの無い<信頼>を一挙に失墜させて仕舞いました。
 首謀者と言われて居る九州電力の山元義春(元)副社長、いったい此の責任の重大性が分かって居ますかねぇ~ 分かって居ないでしょう。其れとも やっぱり眞部社長が指示したのかな?

2011年7月13日水曜日

原発ゼロ社会

 「提言 原発ゼロ社会」と題して 朝日新聞論説主幹 大軒由敬氏の論説が今日の朝刊に載って居ました。大見出しで「今こそ 政策の大転換を」とありまして、原子力発電所を段階的に廃止して、太陽光など自然エネルギーにする、と言う政策にしよう、と言う主旨です。
 一言で言うなれば、「何を今更!」の感ありです。マスコミの一角を担う朝日新聞が、事故発生から四カ月余りを経た今頃になって、分かり切った事を大げさに朝刊の一面をデカデカと飾るほどの「啓示」では有りません。
 多分 此れまで世論の動向を伺って居て、どうやら掲載しても大丈夫みたい?と思えたので、遅れ馳せながら載せたのでしょう。
 マスコミが此の臆病振りでは、世間を啓蒙する、とか 政治をただすと言う本来あるべき姿勢とは程遠いでは有りませんか! 矢張り我が身可愛さで、間違った事を目撃しても「見て見ぬふり」の癖着いて仕舞ったのです。
 一方 原発城下町の石原茂雄御前崎市長は、「意識改革で、交付金から自立を」と 交付金に甘えた意識を改革しようとして居ます。毎年八億八千万円の交付金が入って居た御前崎市です。近隣の市町の職員から「御前崎市はいいな、欲しいと言えば何でも買って貰える」と言う声が挙がって居ました。交付金が入る為に、市の職員や市民の隅々まで此の意識が浸み通って居たのです。
 <交付金ありき>の意識を改革して、今年は交付金から自立するいいチャンスだと、職員全部を叱咤激励して、例年より八億二千万円減の予算を組みました。「大変でもやって見よう!」の合言葉で頑張るそうです。此の意気で頑張ればやり遂げられるでしょう。<頑張れ!御前崎!>[m:50]

2011年7月12日火曜日

人材枯渇時代



 大震災から4カ月経ちました。未だあの恐怖、悲しみは癒えず、子供達の献花のけなげな姿も見えます。そんな中・・・
 東京電力の部長らが、密かに与野党議員を回り、ある法案の成立を懇願して居ます。それは福島第一原発事故の損害賠償を、国が支援する事等を定めた「原子力損害賠償支援機構法案」です。「7月中にこの法案が成立しないと東電は潰れます」と言って与野党の議員に、半ば脅し、半ば懇願と言う方法で、どうにかして東電の賠償負担を少なくするかを必死に工作しているのです。
 東京電力の資産は、資本金2兆円、福利厚生施設の土地・建物だけで5兆円。更に投資資産が3兆円とも、設備資産は原発を始め、10数兆円と言われて居ます。此れだけで今回の損害賠償費用は余裕で賄えます。そして 驚くべき事に、今回の事故で、賠償請求された時の避難措置として、東電の資産を子会社名義に移して隠匿した分が、かなりの金額に登る、と噂されて居ます。
 東京電力は 此れだけのものを持って居ながら、「潰れる!潰れる!」と騒いで、我々国民の税金から払わせようとして国会議員に対してサロン活動をして居るのです。九州電力の<ヤラセメール>と同じです。東電幹部の汚い強欲な了見も見苦しいですが、国会議員達はこれまたそのサロン活動に加担して、何がしかの恩恵に肖ろうと言う根性がゾンビの様に汚く、悪臭糞分で堪りません。
 どうしてこうも政治家が汚れて仕舞ったのでしょう? あの 太平洋戦争で多くの有能な人材が戦死しました。特に大正生まれの優秀な人材程、お国の為、率先して<特攻攻撃>を志願して亡くなって仕舞ったのです。其の後66年間というもの、日本の人材の枯渇が続いて居ます。戦争に負けた後遺症は100年続くと言われています。未だあと34年間は我が国の人材枯渇時代は続くのでしょうか?

無智な馬鹿者扱い



 鹿児島県議会の原子力委員会で、謝罪する九州電力の山元春義副社長です。やらせメール事件のお詫びをしている積りでしょうが、余りにもバカバカしい所業に呆れて何とも言えません。こんな禿頭を下げられても市民の怒りが治まりません。
 もっと菅総理も、海江田経産大臣も国民に代わって声を大にして怒るべきです。これ程国民を馬鹿にして居ながら、禿頭を下げて居れば赦されると思って居るのでしょうか?
 従来から 電力会社は需要家に対して何時も<見下し目線>で、まるで江戸時代の徳川幕府と同じ「民には知らしむべからず。依らしむべし」と言う考え方で押し通して来ました。つまり<一般人民は無智だから、上意下達は詳しい説明など無用である。一方的に従わせるべし>です。勿論 此れは幕府にとって<不都合な事>は知らせず、<都合の好い事>だけを知らせて、反乱を防ぐ意図が有ったのです。
 今回の原発事故関連の電力各会社の発表は、全く徳川幕府と同じやり方です。国民を無智な馬鹿者扱いをして居ます。

2011年7月11日月曜日

またサヨナラゲーム



 一昨日も孫達の野球の試合がありました。又しても6:5の劇的なサヨナラゲームで勝ちました。
最初からおされ気味のゲーム運びで、自軍のピッチャ―が四球を出してピンチを迎える度に<もう駄目だ!>と何度も落胆しましたが、バックが守備で頑張り、やっとの思いで、5:5で最終回の7回の裏を迎えました。2アウトランナー三塁で劇的なレフト前のヒットが飛び出しまして、先週に続きサヨナラゲームとなりました。
 我が孫は 5回の攻撃からピンチヒッターで登場して、見事左中間にクリーンヒットの二塁打を放ちまして、キャッチャーのパスボールで三塁迄進みましたが、次のバッターがスクイズのサインを見落として、狭殺されて仕舞いました。でも 次のインニングでサヨナラを演じて呉れたので、気持ちがスカッとしました。

2011年7月8日金曜日

怒る!怒る!



 佐賀県玄海町の岸本町長が怒りました。一つは、九州電力が玄海原発の運転再開を希望するメールを政府に出す様に<やらせ>を、九電社員や、下請け業者に仕掛けた事です。何と言う低レベルの工作でしょう。九電の眞鍋利應社長は自身の関与を否定して居ますが、知らなかったとは言えないでしょう。此の様な大がかりで組織的な工作が、社長の知らない筈がありません。ただ 余りにもセコ過ぎて恥ずかしくなり、惚けるしかなかったのでしょう。此れで全国の現在停止中の原発の再稼働はますます困難になりました。
 海江田経産大臣も、<やってくれたなぁ~!>と言う思いで、昨日「ある時期に大臣を辞任する」と発言して怒って居ます。
 更に 菅総理が先日「全部の原発のストレスチェックをする」と言いました。何を今更! あの事故から既に四カ月を経とうとして居ます。何故 もっと早くこう言う事が出来なかったのか!本当は事故直後にやらなけれはいけない事を、今頃思いついた様に言い出しました。
 原発の有る市町村は呆れるばかりでしょう。言っては悪いのですが、菅さんは考え付くのに遅すぎるのです。彼の周辺に居る補佐官とか有識者と言われる人々は、高い給料を貰うだけで、何も仕事をしないのですか!菅さん自身には創造力とか発想力なんてまるで無いのです。チョンボの菅ですから。此の ストレスチェックで原発の再稼働は振り出しに戻りました。時間だけが無駄に過ぎて行きます。被災者の苦しみの時間も無情に延びて行きます。岸本町長が言ってます「何故 もっと早く言って呉れなかったのだ!!」と 怒りは収まりません。
 どうして菅さんは<後出しジャンケン>みたいな卑怯な事ばかりするのでしょう?

2011年7月7日木曜日

平昌オリンピック



 2018年の冬季オリンピック開催地が、韓国の平昌(ピヨンチャン)に決定しました。韓国の人は喜怒哀楽を表すのに、正直と言いますか、オーバーと言いますか、とても日本人には照れ臭くて真似が出来ません。此の喜びは此の写真の通り<手の舞 足の踏む処を知らず>とばかりに踊り狂っています。韓国も 経済発展が頭打ちで、余り明るい話題の無い時だけに良かったと思います。
 韓国では、1988年のソウル以来30年振りのオリンピックです。思い起こせば其の時はソウルと、名古屋が開催地を争う形になりました。事前の予想では、名古屋がかなり有利と言われまして、名古屋を中心とした地域では、其れは其れは大盛り上がりで、特に不動産屋の土地の買い占め活動は露骨を極めました。名古屋市東部の山林は全部買い占められて、1坪千円と言う山林が、瞬く間に何十倍にも跳ね上がり、人間の欲望の恐ろしさを知らされました。
 私の幼馴染のN君も、此の期を逃すまいとばかりに、自分の勤務先の銀行に、借金して土地の買い占めに奔りました。借金の抵当には、先祖伝来の家屋敷・土地を全部入れましたが、其れには名義人の父親と相当激しい議論の末、慎重論を唱える父親を強引に説き伏せたそうです。
 結局 ソウルに負けました。買い占めた山林は、1坪千円の唯の山林に戻りました。残ったのは数億円と言う借金と、二束三文で何の価値も無い山林でした。
 気の毒に銀行も辞めて一家離散でした。銀行の借金返済要求は苛斂誅求で、自分の部下がだった男が「其処まで言うか!」と思う程酷い口調で罵るので居た溜れなかったのです。
 そして 皮肉な事に、2005年の9月、<愛・地球博>が名古屋で開かれたのです。然も N君が全精力を賭けた あの山林で・・・勿論 あの山林は、別の不動産業者が 1坪千円で買い、何十倍で売ると言う儲けをしました。 「やんぬる哉!!」N君は行方が分かりませんが、其の時もし元気だったら何処かで臍を噛んで居たでしょう。
 今度は フランスや、ドイツで切歯扼腕・地団太踏んで居る不動産屋達が居るかも知れません。

2011年7月6日水曜日

最短記録



 サッカーの試合に例えれば、 「選手交代」を告げられて、ベンチで出番を待っていたサブメンバーが、漸く出番が来た!と 喜び勇んでピッチに出て行きました。
 「さあ やるぞ! 随分永い事ベンチウオーマーばかりで、この試合も終盤戦だ。監督はまた俺を出して呉れないんだなょぁ~」と落ち込みかけて居た所へ突然のお声がかかったので、もう舞い上がって仕舞ったのです。
 見れば 敵軍の選手がドリブルでモタモタして居るから「ヨシ!こいつのボールを奪ってやれ」とばかりに突進して行って相手を倒して仕舞いました。 途端に「ピー!」とホイッスル、そしてレッドカードです。ピッチに出て 僅か9秒で退場です。 
 此の選手 いったい何をしに出て行ったのでしょう? 最短記録でクビになった松本龍復興大臣です。

2011年7月5日火曜日

源氏と萬葉集

 今日の静大岡崎先生の講義は「萬葉集」から「源氏物語」にどの様に繋がって行ったのか?と言う論拠に就いてでした。
 「源氏物語」の浮舟から、先週の「大和物語」の摂津に住む菟原処女(うなひおとめ)の悲劇を詠んだ「萬葉集」にまで遡り、田辺福麻呂、高橋虫麻呂、大伴家持と言う歌人が菟原処女と、その彼女に想いを寄せた男二人に成りきって悲劇を詠んだ詩を照会して頂きました。
 「萬葉集」以前から既にあった物語を、紫式部が「源時物語」の浮舟の巻に引用したと、後世言われて居有る訳です。
 然し 「大和物語」の主人公の三人はみんな死んで仕舞いましたが、浮舟は死ぬつもりで宇治川に身を投げても、助けられて死なずに済みましたし、浮舟に想いを寄せた二人の男、薫と匂宮は死ぬ積もりは全然無くて、其の後 どの様に過ごしたかは分かりません。その辺りは作者の紫式部は平安貴族のドライで自分勝手な生き様に嫌気がさして居たのでしょうか? 同じようなシチュエーションでも、物語作家の明らかな意図が見えます。

2011年7月4日月曜日

馬鹿大臣



 新しく就任した 松本龍 復興大臣 どうも物の言い方が分かって無いらしいです。就任挨拶に行って 宮城・岩手両県知事に、「知恵を出す奴は助けるが、出さない奴は助けない」とか「俺は 九州の人間だから、東北の何市が何処の県に有るか知らない」と まるで自分が万能の救世主か何か、特別な人間になった様な錯覚をして舞い上がり、方言のし放題です。菅さんはこんな程度の低い奴を大臣にして仕舞ったのですか? 此れは酷い人事です。菅さん自身も余命が無い所に以って、益々政治の混迷を招きます。
 元々 社会党で、市川房江女史のパシリをして居た昔から、早とちり・チョンボばかりして居て「チョンボの菅」と言われた菅さんですから、酷い頭脳の人ではありましたし、チョンボをしても全然反省をせず、他人の所為にして涼しい顔をしている人でしたから、エライお人を総理にして仕舞いました。民主党の人達は、その事をご存じなかったのですかねぇ~
 それにしても 次から次へと酷い人材が登場し得来ます。国民は堪りませ~ん!!。

2011年7月3日日曜日

サヨナラゲーム



 今日は静岡市 中学体育大会連合会(中体連)の野球大会に、我が孫が出場して居ますので、此の暑さの最中、熱中症の危険をも顧みずに応援に行って来ました。
 試合は実力伯仲の緊迫した展開で、1対1の同点で最終回(7回)の裏の攻撃を迎えました。我が孫の中学の攻撃で、二死ランナー二塁で一打サヨナラのチャンスです。
 相手チームの応援の中で、一段と大きな声を出して居るお母さんが居ました。どうもピッチャ―のお母さんの様で、「○○チャン!大丈夫!落ち着いて!」と球場全体を揺るがす様な大声で、叫び続けて居ました。然も 試合開始直後から休みなく声を出し続けて居る訳ですから、良く声が擦れないものだと感心しました。
 さて 其の大ピンチに其のお母さんは、もう有りっ丈の声を張り上げて「○○チャン 落ち着いて頑張って!!」と大声援です。余りの大迫力に敵味方双方の応援団が振り返る程でした。
 ピッチャーが頻りとセカンドランナーを気にして、牽制球を投げて居ましたが、何度目かの牽制球がランナーに当たり、ボールが外野手の間を転々とする事になって仕舞いました。ピッチャ―の悪送球という事です。其の間にセカンドランナーは三塁を回ってホームイン、サヨナラゲームとなりました。
 あの大声のお母さんは?と見てやれば、既にその姿はありませんでした。あんなに一所懸命応援したのに・・・何だか気の毒になりました。

2011年7月1日金曜日

佐賀県知事 独断専行



 佐賀県の古川康知事が 海江田経済産業相の説得に応じて、玄海原発の運転再開をアッサリOKして仕舞いました。あれ程強硬に、安全性が確認出来ないからと言って反対して居た知事が、どうしたのでしょう? いったい何があったのでしょう? <449億円の給付金>が欲しくて海江田大臣の「事故が起きたら国が全責任を持つ」の一言に騙されて仕舞ったのでしょうか?
 「国が全責任を持つ」と言っても 大臣は具体的には何も言ってませんし、第一文書で事細やかに何も明示してません。其処の所を明確に国民に示した上で、県民・住民達の納得が得られたら「運転再開を了解」するなら分かりますが、海江田大臣とたった数時間の話し合いで、然も「国が責任を持つ」という<口頭の曖昧な口約束>で、大勢の住民達の生命財産を守るべき責任を負う知事たる者が何たる事ですか!!まさに<知事の独断専行>です。
 福島では 此のやり方でこんにちの大災害を蒙ったのです。原発を完璧に制御出来る技能を人類は未だ身につけて居ないのです。本当に古川知事はどうしたのでしょう? 何か有ったのでしょうか?