静岡大学の「市民開放講座」の前期授業が終わりました。私が受講しました「古典文学概論」は、萬葉集から源氏物語、狭衣物語と、萬葉時代から平安時代迄の文学史を学ぶものでした。
大ざっぱに感想を言えば、雄略天皇(480年頃)から大伴家持(880年頃)迄の400年間の萬葉時代に詠まれた詩・物語は、自由奔放のびのびとしたものです。
其れが 紫式部等が登場する平安時代になると、中身がうんと濃くなり、しつこくなります。つまり 其れだけ日本の言語が複雑で、きめ細かいものに発達して来たのだ、と想像されます。それから鎌倉時代、室町時代、戦国時代、江戸時代、更に明治・大正・昭和と言葉は止まる事無く変遷を続けて行くのでしょう。
源氏物語の有名な書き出し部分にしても 『いづれの御時にか、女御・更衣<あまたさぶらいたまいける中に>・・・』を 現代文に訳すれば「女御・更衣が沢山居る中に」と スッキリと言うか味も素っ気も無い文になります。然し 此れが現代の生活には便利だから仕方が無い事です。
此の半年間で私が学んだのは、古代の人達は大変情緒豊かな言葉を遣って生活して居たのだなぁ~と言う事です。
2011年7月27日水曜日
古典文学概論
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