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2011年12月26日月曜日

クリスマスイブ

「飲み会」 最近の若い人は酒を飲まない人が多い と聞きました。理由は様々ですが、最も多いのが<会社での飲み会>が減った事だそうです。不況の所為で飲み会の予算が無くて忘年会を始め、新人歓迎会とか、転勤者の歓送迎会と言った、各種の飲み会がされなくなったようです。更に 最近若い社員が会社の飲み会を嫌う傾向が有ると言います。上司から「飲みに行こう」と誘われると露骨に嫌な顔をして断られる事も珍しくないそうです。
 私達の若い頃には、上司からのお誘いが有れば光栄の至りとばかりに、喜んでお伴をしたものですが、最近では 誘ったら「今日は予定が有りますから・・・」とか何とか言ってサッサと帰って仕舞うのです。
 先日のクリスマスイブなんかバーやキャバレーをハシゴして、終電に乗り遅れるなんてザラでしたが、今の若い人は、ケーキを買って女房・子供の元へ大急ぎで帰るのが定番の様です。夕方になると奥さんが子供に会社に電話をさせて「パパ! 今日は何時に帰るの?」なんてするからパパは大デレデレになっちゃってもう・・・幸せでケッコウですな! 今年は丁度三連休になって宜しゅう御座いました。然し それでパパは楽しいのでしょうか?
 私の若い頃 友人に聞いた話では<絶対に友人に聞いた話ですぞ!> クリスマスイブの夜 人事不省に酔って、翌朝目が覚めたら或るホテルの部屋で寝て居ました。ビックリして飛び起きて身繕いをしてフロントに行きますと、「昨夜は若くて綺麗な女性と御一緒でした。其のお方は既にお発ちになりまして、お勘定も戴いて居ります」と言う事でした。彼は 其れが誰なのか?分かりません。必死に考えましたが矢張り分かりません。
 後日分かったのは それは悪友たちが仕組んだジョークで、そんな女性なんか居なくて、悪友がフロントに討ち合わせたフィクションで、慌てふためく彼を見て大笑いする、クリスマスイブの悪戯でした。

2011年12月23日金曜日

天皇誕生日


 今日は天皇誕生日です。78歳になられてお元気なご様子です。最近では何かと体調を崩されて心配ですが、先ずは慶賀の至りです。
 天皇の公務と言うのは 一年三百六十五日年中無休で、昼夜を問わず勤め続けなければならない訳ですから おもえば大変な激務で、我々如き平民の様に「ちょっと二日酔いだから」とか「疲れたから」と言って休めません。
 外国の要人が表敬訪問で来られたりすれば、例え胃の具合が悪くても、笑顔を絶やさずしつこい料理も食べなければなりません。もし晩餐会を断れば相手国の国民から何と言って非難されるか分かりません。どんな不愉快な事が有ってもいっさい顔には出せません。
 此の様な大変なお勤めを生涯しなければならない人生は、とても大変ですが、かと言って辞める事は出来ません。辞める為には死ななければならないと思えばお気の毒です。天皇陛下頑張って下さい。

2011年12月22日木曜日

日本復興

漸く年賀状の印刷が出来ました。今年の年賀状の文言、は余り明るいものは少し遠慮しまして、やはり「絆」を主題にしたものにしました。
 大震災 そして原発事故と今年の三月十一日から全てが此の事柄に尽きました。未曽有の大震災と原発の事故は、私達の如何に無力であるかを思い知らせて呉れました。私達は「文明の利器」に頼り過ぎ、其の有り難さをもっと謙虚に認識して日頃の生活をするべきでした。其れを疎かにしたばっかりに、恐らく何百年に一度と言う大災害に見舞われたのです。
 そして 改めてお互いが助け合い、励まし合う事の大切さを思い知ったのです。其れを「絆」の一文字に表わして頑張りました。これ程 現代の日本人が美しい努力をした事は近代稀ではないでしょうか!?!(尤も 今尚自己保身に必死の大会社のお偉いさんとか、政治家さんが居て嘆かわしいです事が・・・)
 来年も 此の日本人の美徳を大切にして国の復興に努力しましょう!!!

2011年12月20日火曜日

キムジョンウン氏


 今 世界で一番緊張して居る人 キムジョンウン氏です。何しろ 超独裁者の後継者にされて仕舞ったのですから・・・
 親父さんも、お祖父ちゃんも独裁政権の絶対君主として、相反する勢力を、弾圧に次ぐ弾圧をして、其の犠牲者は数知れず、流れた血の上に一族の繁栄を築きあげて来たのですから、恨み骨髄の怨念が渦巻いているでしょう。
 軍隊の長老達が、ジョウンウン氏を取り巻いて保護すると言われて居ますが、果して何処まで信頼しきれるものか大いに疑問です。みんな我が身や、家族の事が心配です。いざとなればジョンウン氏の事より自分の家族の方が大切です。今までなら金正日が強権発動して自分達を保護して呉れましたが、ジョンウン氏には未だその強権発動をする能力が有りません。自分の身は自分で守るしかありませんから、背に腹は代えられずジョンウン氏を放り出して逃げだすかも知れません。
 そうなったらと・・・ジョンウン氏は想像して、背筋がゾォーッとして居る事でしょう。軍隊の若者達、国民の若者達の積もり積もった不満の標的にされちゃうでしょう。

2011年12月19日月曜日

金正日の死


 金正日総書記が亡くなりました。マスコミは大ハシャギで此のニュースを伝えて居ます。<北朝鮮は果して今後どうなるのか!?!>と言う事で、どのテレビでも、その道の専門家・消息通と言われるコメンテイターを総動員しての特集番組です。
 そして 尤も興味が有るのは、金正日が金日成の後継者になる時に、ライバルを抹殺して来た訳ですから、その恨みが爆発する、また 北朝鮮の食糧事情は最悪で、金正日一族の贅沢ぶりに対する庶民の反感、その他諸々の庶民・軍隊の若手達に堪りに堪っている不満が、此の期に爆発するのではないか?と どの専門家も言いますが、然し 誰一人として決定的な事は言えません。
 それ程 北朝鮮の情報が入って来て居ないのか、情報の収集が難しいのか分かりません。此れだけ情報ネットワークが発達して居るのですから、マスコミはもっと詳しい情報を流して欲しいものです。

2011年12月16日金曜日

続 迷惑メール

其の後 未だ迷惑メール攻撃は続いて居ます。今朝も11通が届いていました。内容は「出会い系」から「儲け話」まで様々です。
 昨日一日途絶えて居ましたので、もう諦めて止めたのかと思ったら、昨夜もあの<努力>をして居た様です。全く 呆れながらも感心します。
 今はやりの呟きブログでも同じ事をやって居るでしょうね。 とすれば いったい此の人は何時寝て、何時食事をして居るのでしょう? 無論仕事なんか持ってないでしょう。時間を持余して、する事も無く、話し相手も無い全く「孤立無援」の人間でしょう。然も 生活は親の丸抱えで、其の親は子供がこんな事にうつつを抜かして居るのも知らないで・・・ 文面を垣間見れば<女>になり済まして居ますが、多分<男>でしょう。こんな寂しく情けない馬鹿な事にエネルギーを遣うなんてのは<女>じゃありません。女は合理的ですから・・・
 きっと 世間から疎外された「引きこもり男」でしょうね。親は泣いて居ますよ。

2011年12月15日木曜日

南京事件


 12月13は中国に於ける旧日本軍が起こした「南京大虐殺事件」から74年になる、として中国で祈念式典が行われました。
 此の事件は 1937年南京を占領した旧日本軍が、中国兵と南京の一般市民を、戦闘行為だけでなく、正当な理由も無く大量に殺害した、と言われている事件です。
 中国側の言い分では 兵士と民間人を併せて33万人と言って居ますが、当時の南京の人口は20万人ですから、これは嘘です。当時 第3者の調査機関の作成した、スマイス報告書に依れば其の実数は33,470人となって居ます。然し未だに其の時の中国人犠牲者数を33万人と中国側は主張して居まして、酷いのは一千万人以上とは報道して居るメディアも有ります。俗に言う中国の「白髪三千丈」と言うヤツです。
 事件の発端は 中国側のゲリラ作戦です。「便衣兵」と称する非正規兵(ゲリラ)が南京市民に紛れて日本兵を襲う作戦に出たのです。彼等は軍服を脱ぎ、市民と同じ服装で突然攻撃して来る訳ですから日本兵は、其の攻防に忙殺されて大混乱になったと言われます。
 其処で 中国兵と民間人の区別がつかないので、日本兵は自分の身を守る為に、怪しき中国人を攻撃したのです。然も 日本兵が南京に入った時、夥しい数の中国軍服が街中に脱ぎ捨てられて居ました。此れが日本兵の警戒心を煽りました。
 斯様な条件の下で発生した南京事件です。其れを正しく報道されない侭こんにちに至って居ますし、日本政府の外務省は何故中国の過剰報道に抗議しないのでしょう? 兼ねてより日本の全ての外交が、弱腰・工夫不足と言われるのは、此の様に相手国の間違いを正すべき努力を怠って居るからです。

2011年12月14日水曜日

忠臣蔵

今日は播州赤穂の浪人が、江戸本所の吉良上野介邸に討ち入り、見事 吉良上野介の首を討ち取った日と謂われて居ます。元禄十五年(1702年)十二月十四日(現在の暦では1702年2月10日未明)漸く夜の明け始めるころやっと吉良を発見、首を取り主君の無念を晴らしたと言うドラマチックな話は、其れから300年以上経ったこんにちでも色褪せる事無く語り継がれて居ます。
 此の話は 元禄時代と言う平和で退廃的な時代で、徳川幕府の政治に対する庶民の不満・ストレスが溜まった処に発生した集団テロ事件だったのです。
 だから幕府としても此れを利用して庶民の不満のガス抜きにしたのです。時の幕府の最高実力者 老中 柳沢吉保は彼等テロリスト達の動向を早くから把握して居り、大石内蔵助を始めとする主要メンバーが、江戸に集結して着々と準備をして居る事を、手に取る様に知って居たと思われるふしが有ります。と言うよりわざと討ち入りをし易い様に、吉良の屋敷を警戒厳重な江戸城近くから、警戒が手薄な本所松坂町に移住させて居ます。
 ですから「打ち入り成功!」の一報を聞いた時、柳沢吉保は「快哉なり!」と 手を打ったと伝えられて居ます。ガス抜き成功です。
 勿論 江戸庶民達の喝采・喜びは物凄く、赤穂浪士を英雄として讃える声は大変なものであったでしょう。幕府内からもかなり「助命嘆願」も有りましたが、然し 天下の御法度で「集団テロ事件」「凶器準備集合罪」で全員切腹になりました。

2011年12月13日火曜日


 今年の漢字 「絆」と決まりました。毎年恒例の京都の清水寺 森 清範貫主が墨痕鮮やかに「絆」の一文字を書き上げました。
 今年は天災・人災の大被害の発生した年でした。其の被害に遭われた人達に救いの手を差し伸べた「絆」。逆に 自分を正当化する事だけに「一所懸命」な電力会社や、専門家達、政治家達。
 今年は 日本人を暖かい「絆」を持った殆どの人達と、権力欲と金欲しか念頭に無い極一部の人達とハッキリと顕在化されました。
 「絆」を持った暖かい人達の優しさ・慈悲深差は、神様や仏様にも劣らぬありましたが、権力と金に執着した見苦しい阿修羅どもは、今尚 自らの醜態に気付かず、己の欲の向かう処しか見えません。お釈迦さまも、キリストさまも、モハメッドさまも、人間達が斯様に醜態を演じ続ける様では、最早救いようが無いのかも知れません。

2011年12月12日月曜日

スパムメール

目下のところ悪質な「スパムメール」に迷惑して居ます。多い時は1日に150通も来ます。一々対応して居るのは面倒ですが、通常のメールと混在して居ますので、一括消去が出来ません。
 其れも ハンドルネームを見る限りでは、少なくとも4~5人が関与して居ると思われます。今年の10月頃から始まりまして、今月に入って仕業が激しくなりました。
 最初は<Tomorrow>、次が<HAPPY>,そして<情報.com>更に<ナッツ>です。特に酷いのは<ナッツ>で、<nuts>、<☆ナッツ☆>、<■ナッツ■>、<□ナッツ□>、など手を替え品を替えてやって来ます。
 此方はメールリジェクト機能を駆使して、受信拒否設定をしても、直ぐ次にネームを替えて攻撃してきます。物凄い努力ですのでホトホト感心します。今まで7ツのネームに拒否設定をしましたが、未だ新しいネームを用意して続けて来て居ます。
 余程暇なんでしょう。でも 此れは所詮「イタチゴッコ」ですから、相手がくたびれて諦めるまでやる気でしょうが、本当にごくろうさまです。その涙ぐましいばかりの努力に敬意を払いますし、其れをもっと他の事に傾注すれば、素晴らしい事柄を成し遂げられるのに・・・もったいない。

2011年12月10日土曜日

千波湖の黒鳥


 水戸の千波湖の黒鳥です。水戸市の真ん中に位置する所に美しい千波湖が有りまして、市民の憩いな場所になって居ます。其の周辺をジョギングをしたり、ウオーキングをする人達が沢山居ます。
 そして この湖を住み家にする水鳥達も沢山居まして、鴨や白鳥に交じって黒鳥も居ます。随分人間になれて居まして、餌をねだって集まって来ます。
 それが 2年ほど前に、心無い人間(子供らしい)に突然襲われて殺される事件が有りました。だから鳥達も人間を恐れて暫くの間は近付きませんでしたが、今回行った時はもう慣れたのか、ユーモアたっぷりの歩き方で、ヒョコヒョコ寄って来ました。そして人間達の与えるポテトチップスを喜んで食べて居ました。
 街には道路などに大震災の傷跡が残って居ましたが、千波湖の周りは穏やかでした。

2011年12月8日木曜日

水戸へ行って来ました


 水戸の息子の処へ行って来ました。昨夜 つつがなく帰宅しました。水戸は朝晩の冷え込みがやはり静岡に比べて寒く、夜の街歩きには厚めのコートが必要でした。
 JR水戸駅南口に 新しいショッピングセンタービルが完成して居まして、昨年訪れた時に比べて一層明るく華やかになって居ました。
 3.11大地震の時の爪痕が所々に残って居まして、其の激しさ・恐ろしさが想像出来ました。宿泊したホテルも被害に遭ったと言う事で、今年の九月までの半年間は閉鎖状態だったと聞きました。今ではすっかり修復された建物を見て、さぞや大変な復旧作業だったのだろうと思いました。
 震源地からかなり離れた水戸でさえ此の被害ですから、福島・宮城・岩手といった震源に近い所は想像を絶するものだったと、今更ながら恐ろしさを改めて感じました。
そんな所から 不撓不屈の精神で再び立ち上がろうと頑張って居る皆さんの強さ・逞しさ、そして助け合う優しさは、日本の歴史に残るでしょう。



お陰さまで息子一家は 皆無事でした。

2011年12月5日月曜日

水戸へ

今日は此れから水戸の息子達の所へ行って来ます。一応7日に帰る予定ですが、成り行き次第でその辺は未定です。
息子夫婦と二男一女の孫達に逢えるのが何より楽しみです。では 行って来ます

2011年12月1日木曜日

破戒坊主

昨日の静大 湯の上教授の講義は「禅宗」に就いてで、大変面白く拝聴しました。
 禅宗が日本に渡来したのは平安時代の初期と言われて居ます。そして日本から多くの僧が勉強・修行の為に中国に渡りました。
 十三世紀になると逆に中国から日本への渡来僧が、記録に残っているだけで29名も居ます。恰も十三世紀は渡来僧の世紀と言える程頻繁に禅僧が来ました。そして 様々な文化(良い事も、良くない事も)伝えて呉れたのです。
 禅宗には厳しい戒律が有ります。<魚>などの生き物を殺して食べてはいけない。<酒>を飲んではいけない。と 言われて居まして、犯せば<破戒行為>として<破門>と言う罰則が有ります。
 処が 中国の禅僧達は其処に抜け道を作りました。
  魚===水咲花
  酒===般若湯
 と言う隠語を作りまして、白昼堂々と飲み喰らって居ました。
 其れを日本から、真面目に禅宗の修行に遥々海を渡って行った純真無垢な少年達が見て、度肝を抜かれる思いだったでしょう。
 「悪歌は良歌を制す」で悪い風習は忽ち世に広まります。が然し 日本に帰国した留学生たちは、中国での其の「悪習」に染まる事無く、まじめに修行をして来たと言いますから(なかには多少染まって来た奴も居たでしょうが)、当時の日本人は真面目だったんでしょうね。エライ!エライ!

2011年11月28日月曜日

橋下さん


 橋下 さん 勝ちました! 終って見れば民主党・自民党の中央政界が推す対抗馬 平松さんに、18万票の大差で勝利です。
 大阪知事選挙も 同様に大阪維新の会の松井一郎さんが、80万票の大差で圧勝です。大阪から既成政党に対する風穴を開けたのでしょうか?
 もし そうだとすれば此れはエライ事です。戦後約65年の間 政治を掌って来た政党が、大阪の府知事・市長選挙で無残な敗北を喫した訳ですから、大威張で国会議事堂の赤絨毯を踏み締めて来た人達は慌てふためいて居るでしょう。 イヤ 慌てて無い!? 若しかして そうだとすれば其れもエライ事ですよ! 日本の政治家たちは、戦後67年の太平な世の中のぬるま湯に浸かり眠って仕舞って居るのです。
 国の借金が1000兆円になろうが、貧富の格差が極限に広がろうが、大震災・原発事故・放射能汚染・避難民、若者の就職難、TPP、沖縄の基地問題、と 全国から悲鳴が挙がっているのに、責任の有る政治達は、国会議事堂という<温室>の中にあって<議論>と言うゲームに明け暮れて居ます。だから これ等の問題は何時まで経っても一歩どころか寸尺も進みません。
 今や 国会議員の皆さんは、自分の選挙の事で頭が一杯で、国家的問題なんぞは欠片も有りません。<自分が当選する為には・・・>と 其の事だけに全知全能を傾注して居て国民の声・悲鳴なんか秋の夜の虫の声程にも聞えて居ないでしょう。
 恐ろしい世の中になりました。いたい日本はどうなって仕舞うのでしょう?

2011年11月27日日曜日

大地震予測


 三陸沖・房総沖で 今後30年以内に、マグネチュード8.0以上の地震が発生する確率が30%だ、と専門家が発表しました。
 此の発表を見て大変な不安を感じて居ます。30年以内の発生率が30%だと言われても、それでは一体どうすればいいのか!?!と、唯々戸惑うばかりです。非難しろと言われても何処に非難していいものやら、皆目見当がつきません。
 専門家の試算によれば、何万戸の家屋が倒壊して、何十万人が死ぬ・・・なんて気楽に数字を並べますが、だから どうすればいいのか!と言う事までは言及して居ません。何時でも、学者とか専門家と言う人達はその有り様です。
 阪神淡路大震災の時、有名な「日本沈没」の作者故小松左京氏が多くの専門家・学者達に此の地震で、大被害を齎した要因は何処に有ったのか?と取材をした所、「今回の災害は 我々の想定をはるかに超えたものであった。だから今回は我々の責任ではない!」と言い放たれて仕舞ったそうです。小松左京氏はただ唖然とするばかりで有ったと述べられてます。
 有識者とか 専門家とか 学者先生なんてこの程度のものなんです。今回の東日本大震災で彼等の無能力振りは顕著にになり、無責任ぶりも再認識させられました。
 こんな連中に「先生!先生!」と言って煽てるマスコミにも、もっと厳しい目を持って欲しいのです。

2011年11月26日土曜日

ユーロ圏の相互援助

ユーロ圏の主要国首脳が集まり、通貨ユーロの安定に全力を挙げる、と言う事で話し合いが纏ったようです。
 最初はドイツが話し合いには難色を示して居ましたが、矢張り此の侭の状態では、ユーロ圏の信用不安が拡大して世界中に金融大混乱になる、と判断したドイツのメルケル首相が譲歩したのです。
 金融不安は ギリシャだけでは無くて、ポーランド・イタリヤと言った比較的経済力があると思われた国に広がって居ます。
 其れを ドイツやフランスと言った経済に余裕のある国が、協同で助け合おうと言う事ですが、ドイツなどは其の為に自国も金融不安に引きずり込まれるのを警戒したのです。
 確かに ギリシャを始めイタリヤなどは、政府の政治の方向が間違っているのですから、安易に経済援助をしただけでは問題の解決にはなりません。先ず 政治の方向を正さなければならないのです。ドイツが主張するのは其処の所です。いい加減な政治をして居て財政破綻したら「助けて呉れ!」では虫が良過ぎます。
 もし 日本がそうなって「助けてくれ!」と言ったら何処の国が助けて呉れるでしょう? 多分 何処も助けてくれないでしょう。アメリカなんかには真っ先に冷たく撥ねつけられるでしょう


2011年11月25日金曜日

会社を私物化


 大王製紙の創業者の三代目 井川意高前会長が、100億円を超える金を借金してラスベガスのカジノで賭博をしてスッた事が話題になって居ます。三代目のボンボンが物凄い大博打をして大損こいた と言うお話です。自分個人の金でやったのなら「すげぇ~! バカも此れくらいやればたいしたもんだ!」と 尊敬されますし、アメリカやヨーロッパ、中東辺りには此れくらいのセレブは珍しくないそうです。
 ところが 井川三代目君は 自分の金じゃ無くて、子会社から借金をして博打に注ぎ込んだと言いますから、其のセコイ事たるや例え様もありません。勿論 井川三代目君には自分の力で100億円もの金を用意出来なかったのでしょう。其処で自分の立場を悪用して、多数の子会社に借金をして、セッセとカジノに運んだのです。
 可哀想なのは 何も知らないで必死に働いている社員の皆さんです。会社のトップがそんな悪戯をして居るなんて夢にも知らず、汗を流し、涙を拭いて働いて居るのに、何の苦労もした事の無いボンボンが、百億円を超すと言う天文学的な額のお金を博打に注ぎ込んで居たとは、泣いても泣き切れないでしょう。
 オリンパスと言い、大王製紙と言い、会社のごく一部の人間が会社の金を好きな様に使う事が出来る、と言う日本の会社の仕組みは、どう考えても幼稚だとしか言えません。此の問題は これ等二社だけ事案じゃないでしょう。きっと 他にも色々出て来るでしょう。特に 一族経営とか、ワンマン経営の会社は危ないですよ!

2011年11月24日木曜日

立川談志師匠


 落語家の立川談志さんが亡くなりました。享年75歳でした。柳家小さん門下で小さん師匠と対立して破門となり、弟子を連れて「落語立川流一派」として独立しました。
 然し 普通の寄席の高座にに上がる事が出来なくて、様々なイベントに出張出演をしたりして、弟子共々かなり苦労をして来た様です。
 小さん師匠が亡くなる寸前には、周囲の皆が師匠に詫びを入れて許して貰う様に勧めたのですが、頑なに意地を張って詫びを入れませんでした。
 彼の落語は 歯切れが良く、歯に衣着せぬ毒舌が特徴で人気が有りました。然し 癌を発症してからは体力が衰えて気の毒な様子に見えました。でも 落語を見たり、聞いたりする能力は確かなもので、生前「お金を払っても聞きたいと思う落語家は、古今亭しん朝だけだ」と言って居ましたが、其のしん朝さんはとっくに先に逝っちゃいましたので、あの世で今頃「よっ! 俺も来たよ!」とか言ってるでしょう。
 「葬式はするな」「お経は要らない」「骨は海にまいて呉れ」と談志師匠らしい遺言をして逝ったと言う事が伝えられています。 合掌!

2011年11月23日水曜日

無念・無想

昨日の静岡大学 湯の上先生の講義は「禅宗に就いて」でした。「禅」と言うと誰しも先ず「坐禅」を連想しますが、本来の「禅」は「天を祭る」と言う事だそうです。と言っても、其れが出来るのは地上を支配して居る天子だけに許される事と、紀元100年頃中国で成立した『説文解字』と言う書物に解釈が有るそうです。
 其れが永い歴史を経て<心を安定した状態を保って、悟りに至るべく瞑想する修行する宗教となり、これが「禅宗」と言う宗教になり、修行法として定形化されて「坐禅」が行われるようになりました。此の「坐禅」と言うものは私も昔一度だけ真似事を経験しましたが、いったいどう言うものか説明が出来ません。説明出来ないものが「禅」「坐禅」と言うものだそうですが、何と無く其れらしい説明になって居るのが、明治の文豪 夏目漱石の『吾輩は猫である』の猫の独白です。其れに依れば
 『達磨大師と言うお坊さんは、足の腐るまで坐禅をして澄まして居たと言うが、たとえ壁の隙間から蔦が這い込んで大師の眼口を塞ぐまで動かないにしろ、寝て居るのでも死んで居るのでもない。
頭の中は常に活動して、廓然無聖などと乙な理屈を考え込んで居る』
 つまり 難しく考えると益々分からなくなりますが、禅宗のお坊さんの言うのには、要するに「無念・無想」になる事だ と言われるのですが、此の頭の中を空っぽにして、全ての雑念を払い除けると言う事が私如き凡人には出来ません。修行を積まれた高僧になりますと、其の時 呼吸は半分以下になり、脈拍も20~30位となって、丁度動物が冬眠状態になって居るのと同じ状態だそうです。
 修行をすれば 私達もその様な「無念・無想」の境地を経験できるのでしょうか?

2011年11月21日月曜日

ささやかな大事件

先週の金曜日(11/18)と土曜日(11/19)に我が家にとって大事件が発生しました。
 ◎先ず金曜日(11/18)14:00です。私が運転する自家用車で自損事故を起こしました。いつも通院して居る病院の駐車場で、駐車をしようとしました処アクセルとブレーキを踏み間違えまして、場内の植木に激突して車の前方右半分が大破しました。
 不幸中の幸いな事に、近くに通行人が居ませんでしたので、他人様を怪我させる事は有りませでした。唯 自分と同乗していた妻が、衝突の衝撃で多少の打撲傷をしましたが、幸いと言うか病院の中でしたから、直ぐ罹り付けの有名な整形外科で、名医と言われる先生に診て貰う事が出来まして、レントゲンやCTの検査を受ける事が出来まして、「二人とも異常なし!」と診断して戴きました。
でも車の方は大破ですので、もう廃車にする事にしました。
 ◎次に土曜日(11/19)夜の事です。お風呂に入ろうとしまして、ガス給湯器のスイッチを入れましたがお湯が出ません。其の日は風雨が激しく物凄い天気でしたので、どうする事も出来ません。仕方なくお湯で体を拭いてお風呂は我慢しました。所が 翌日は生憎と日曜日です。給湯器のメーカーは休日です。(11/20)に一応ガス会社の人が来て、点検をして呉れましたが、ソレノイドバルブの交換が必要でが、休日の為部品の入手が出来ません。
 仕方なく今日まで我慢して、先程メーカーの人が部品を持ってきて呉れましたので、交換して無事お湯が出る様になりました。修理代が¥16、900掛かりましたが、ヤレヤレ助かりました。
 以上 此の数日間に我が家に起きたささやかな出来事でした。

2011年11月19日土曜日

奇跡的勝利

日本女子バレー アメリカに勝ちました!! 然も 3-0のストレート勝ち!信じられません!
ドイツ戦に続いて素晴らしいプレーでした! まさに奇跡です!
 然し 4位です。 ロンドンオリンピックの出場権は得られませんでした。来年春の最終予選の結果次第となりました。残念ですが此れが現在の処仕方の無いでしょう。
 昨日・一昨日のあの頑張りをセルビア戦と中国戦で出して居れば、文句なしに出場権を得有られたのに・・・と 悔やまれてなりません。が まぁ此れがスポーツの世界の厳しさです。
 昨日は 中国が勝って中国の三位が確定した後の試合でしたから、日本の順位は四位以下も決まってました。其れでもあのファイトを見せて呉れたのです!特に素晴らしい粘りのレシーブを。
 だから セルビア戦や、中国戦のあの無気力な戦いぶりが悔やまれてなりません。


2011年11月15日火曜日

株主訴訟


 今日のニュースで 東京電力の株主達が、歴代の経営陣に対して損害賠償請求訴訟を起こすそうです。歴代元経営陣61人に対して5兆5000億円に登る損害を賠償せよ と言うものです。
 『東京電力が福島第1原発事故で巨額の損失を出したのは、歴代の経営陣が安全対策を怠ったためだとして、株主42人が14日、勝俣恒久会長ら現経営陣と元役員計61人を相手に、総額5兆5045億円の損害賠償請求訴訟を起こすよう求める書面を、東電の監査役に送付した。60日以内に応じない場合、東電に代わって原告となり株主代表訴訟を起こす。株主側の代理人弁護士によると、訴訟になれば国内では過去最高の請求額という。』
 此れは東京電力と言う会社に対して、歴代経営陣が損害を与えたから、其の損害を賠償せよと言うもので、当然の事ながら現在及び、元経営陣の責任は明白ですから、訴訟を起こされて逃れる術は有りません。
 例え被災者で無くても、こら程の問題が起きて、未だに解決の目途さえ立って居ない事件ですから、これ等経営陣に厳しい責任追及が有って然るべきです。5兆5000億円と言う金額は、恐らく彼等には支払えるものでは無いでしょうが、此処はキッチリとけじめを着けるべく厳しく当たる必要が有ります。今迄 楽していい生活をして居ながら、問題が起きたらサッサと逃げ出して仕舞うなんて絶対に許せません。

2011年11月13日日曜日

ナベツネ


 読売巨人軍 ナベツネ独裁者が相変らずの横暴ぶりです。いったいプロ野球チームは、誰の物だと思って居るのでしょう? 此れは紛れも無くファンの物です。其れを自分の物だと勘ちがいをして居ます。此の年寄りは、今尚 嘗ての栄光を忘れ難く、プロ野球其の物まで自分の意のままに出来ると思い込んで居る哀れな老いぼれなんです。
 砂川浩慶・立教大准教授(メディア論)の話 「渡辺会長の談話は球団組織の在り方や球界全体、ファンの存在を考えた内容でもなく、これではまるで子供のけんかみたいだ。かつて監督交代劇を『読売グループ内の人事異動』と言い放ったときと同じようにグループは自分の一存で何でもできると強く印象付け、清武代表が問題提起した『球団の私物化』を裏付けている」
 昔は居ました。「永田ラッパ」と言われて、チームの作戦から投手交代まで口出しして監督を困せた御人が居りました。結局 ファンから見放されましたが・・・
 ナベツネも もういい加減にして引っ込んだ方がいいでしょう。もう用は無いんだから。

2011年11月12日土曜日

吝嗇家

「吝嗇(りんしょく)」=けちの事です。無闇矢鱈にお金を遣う事を嫌悪する人です。確たるポリシーが有ってお金を倹約するのは「吝嗇」とは言いませんが、兎に角出す者は舌を出すのも嫌、屁も出したくない となると、もう此れは筋金入りの「吝嗇」です。
 時々利用するスーパーのお客さんに、筋金入りの有名な「吝嗇家」が居ます。八十歳位の独り暮らしのお婆さんで、矍癪(かくしゃく)たる元気者です。数年前に旦那さんを亡くしてからは独居老人で、子供達は既に独立して居ますが、其の余りにもケチ振りに実家には寄り付かないと言う評判です。其のケチ振りの一端は・・・
 其のスーパーでは 毎週一回「千円以上お買い上げの人には、卵1パック(10個入り)を1円で販売する」という特売日が有ります。(但し お一人様1パック限り)
 さぁ 其の婆さん 大張りきりで出かけます。そしてキッチリ1000円の買い物をして卵1パックを1円で獲得するとサッサと帰宅します。そして また其処へ行って1000円の買い物をして、卵を1円で買って来るのです。さらに其の後何度も繰り返して、1円の卵を購入します。
 驚くのは其れからです。そうして大量に買い込んだ卵を、1パック100円で近所の人達に転売するのです。此のお婆さんは 決して貧乏では有りません。亡くなった旦那さんがタップリ遺産を残して居たとの噂ですから、お金持ちなんです。つまり 金持はケチである!との格言通り 此のお婆さんも立派なドケチです。
 そう言えば 二人前の総理も、かなり吝嗇だと評判でしたねぇ~

2011年11月11日金曜日

お市の方の手紙


 お市の方の直筆の手紙が発見されて話題になって居ます。愛知文教大学の増田孝学長の鑑定で、文字の美しさ、文章の品の好さ、信長の忘れ形見の娘達への優しい心配りから、此れは本物だとされました。
 お市の方と言えば、其の美しさは有名で、戦国時代を代表する美人と言われて居ますし、大河ドラマに登場して、悲劇の生涯が見る人の涙を誘って居ます。羽柴秀吉が横恋慕をしても寄せ付けなかったり、愛する夫 浅井長政を兄織田信長に討たれたり、再婚した柴田勝家を羽柴秀吉に討たれたと言う波乱万丈の生涯は、其の美しさとともに劇的過ぎるものが有ります。
 そしてまた 浅井長政とのあいだに生まれた娘がこれまたドラマチックな生涯でした。長女の茶々は 母お市の方が限りなく嫌悪して居た秀吉の側室になり、徳川家康のために大阪城とともに焼き殺されて仕舞いました。
 お市の方といい、茶々といい、戦国時代の残酷な運命に弄ばれた女性達の悲惨さに想いを致す時、この手紙に徒ならぬものを感じます。

2011年11月10日木曜日

オリンパス


 オリンパスの高山修一社長です。20年も1000億円もの巨額の損失を、隠し続けてきた隠蔽工作を、つい昨日までまったく知りませんでした、と言ってます。
 よくそんな事が言えるものだ!と 呆れますが、要するに此の問題は<前任者>の菊川剛前会長・兼社長、森久志副社長、山田秀雄常勤監査役の3人が共謀してやった事だ、と 言って責任逃れをして居ます。
 そんな馬鹿な事が有りますか! もし 本当に知らなかったとすれば、それ自体が怠慢の責任を問われます。卑しくもつい最近社長になったばかりだとしても、社内に居て此れ程の大問題に気がつかなかったとすれば、この高山さんは 目も、耳も、口も無い木偶(でく)の坊である事を自白して居るのです。そんな人に社長を任せる会社が信頼出来ますか!?!
 一般論から言っても、前任の会長兼社長の他にも、会社のトップに居た数10人の人達が此の問題を知りながら頬かむりをして来た筈です。其の人達の責任は重大です。10月に解雇されたマイケル・ウッドフォード前社長は、此の問題に気付き、内部告発をしようとして解雇されました。何と言う腐りきった会社でしょう!
 九州電力のヤラセ問題・東京電力の原発事故・大王製紙会長の横領問題・そしてオリンパスの損失隠蔽と、外国メディアからは 「日本の企業経営者の企業統治能力」を疑問視する声が大きく挙がって来ました。これ等の問題の原因は、此の企業統治能力の欠如にある、と言う訳です。
 当然の事ですが、然し此れは外国メディアが言う様に単純なものではありません。つまり 日本企業の<伝統>とも言うべき因習で、学閥とか、同郷とか、血縁などの柵(しがらみ)で、お互いを支え合い、庇い合うと言うモラルとは別次元のもたれ合いが根強く有るのです。そして日本のサラリーマンは其れを抜きには存在出来ないのです。
 だから こう言う問題は オリンパスだけでは有りません、他にもイッパイ有るでしょう。ただ 今はジッと息を潜めてバレない様にして居るのです。クワバラ クワバラ・・・と。

2011年11月9日水曜日

鉄舟寺


 今日の静岡大学 湯之上先生の講義は「久能寺縁起」についてでした。久能寺は 元は現在の久能山東照宮(今年国宝に指定された)の有る山の上に有りました。戦国時代 武田信玄が此処を駿府攻略の為の城塞にする為に、寺を現在の静岡市清水区の移しました。
 寺の開山は其れよりも古く、推古天皇の時代に、久能忠仁と言う人が、山中に金の千手観音を発見して、此処に草堂を建てて安置、「補陀落山久能寺(ふたらくさんくのうじ)」と名付けました。
 其の後 江戸時代を経て大火に逢ったりして、殆ど廃寺になって居ましたが、明治時代の始め、旧幕臣の山岡鉄舟が尽力してこんにちの場所に再建されまして、寺の名前を鉄舟寺として立派に残って居ます。
 久能山東照宮の方は、江戸時代の始め、徳川家康が「自分が死んだら、鎧兜を着せ、西に向かって埋葬せよ。徳川幕府を倒そうとする者は、西の方から来る。其れを自分が守護する。」との遺言に基づき其の通り埋葬されましたが、三代将軍 徳川家光の時に僧天海の勧言で家康の遺体は日光に移された、と言われて居ますが、発掘調査がされて居ませんので、未だに久能山に有る、とか日光に有るとか言われて居て、ハッキリ分かりません。

2011年11月8日火曜日

TPP亡国論


 TPPの問題で国会が真っ二つに割れて居ます。反対派は「TPP亡国論」迄唱えて意気撒いていますが、どうも反対派の皆さんは、TPPを正確に理解されて居ない様です。其れに就いて 元農林水産省事務次官の高木勇樹氏が以下の様に述べて居ます。
 『何しろ「原則関税撤廃」というのが大きな誤解だ。撤廃する品目もあるが、そこは正に交渉して決まる話だ。米国は米豪FTA(自由貿易協定)で砂糖などを関税撤廃の例外にしている。TPPでも米豪FTAの内容は変えないというのが米国の基本姿勢だ。若干は変えるところがあるとしても、基本は絶対に守るだろう。
 日本がどうしてもコメを守りたいならば、早く交渉に入って、我々はコメ問題をこう考えると主張するべきだ。米韓FTAでコメを例外にした韓国が、もしTPPに入ってくれば、当然コメを例外にするよう主張する。日本が先に入り、WTO(世界貿易機関)のドーハラウンド(多角的通商交渉)でそうしたのと同じように、韓国と一緒にコメを守ればいい。
 一方、国内でもコメをどう守るのかも変えるべきだ。いま水田が260万~270万ヘクタール使えるのに、実際には160万ヘクタールしか稲を植えていないという状況を大きく変えていくということだ。極端に言えば、全部稲を植えて、輸出し、飼料用や加工用にも回していく。そういう大胆な発想をすれば、農村の活性化はあっという間にできる。』
 と言う様に 日本の政治家も農業団体も、農産物の関税が即撤廃になり、外国の安い農産物が輸入されて農家が全滅する、と言う論法でTPP参加反対を大合唱してますが、チャンと参加して、堂々と交渉をすれば、守るべき物、受け入れるべき物を主張出来るのです。其れをしないでただ「反対!反対!」と叫んで居るのは 甚だアナクロニズムです。今迄 我が国は日本の農業を庇い過ぎて来ました。もう そんな行為が世界的に許される時代では無いのです。何れは遅からず世界の冷たい厳しい風に曝される時が来ます。其の時になっても、未農業を庇おうとすれば、世界から孤立します。
 農業の為に あらゆる日本の産業が、世界の市場からシャットアウトされるとしたら、最早どうにも国が成り立たなくなります。其の事が 農業団体も、農業族議員も判らないのでしょうか?

2011年11月7日月曜日

日本女子バレー


 日本女子バレー 又しても中国に負けました。今度も同じパターンでの負けです。サーブレシーブが出来ず、セットの初めはリードしても、すぐに追いつかれて逆転されて気がつけば負けて居ます。
 此れは前回の負けパターンと同じで、全く進歩して居ません。眞鍋監督はいったい何をして居るんでしょう!バレーボールはサーブレシーブからゲームが始まるのです。
 其れを疎かにして、「高速バックアタック」とか色々考えても、レシーブが満足に出来ないのではゲームになりません。
 中国は其処を突いて来ました。木村沙織の様に何年たってもレシーブの下手な選手を知って居ますから、日本を倒すのは易しい事だと自信を満々です。木村は <自分はスパイクを打つ人間だから、レシーブはしなくてもいいんだ>と勘違いをして居るのでしょう。とんでも無い事です。
 東京オリンピックの時の<東洋の魔女>達は、コートの中を転げ廻り、拾い捲りそして金メタルを取ったのです。其の事を今の選手達は、余りにも粘りの無いプレーをします。あと一歩動けば手が届くレシーブをアッサリ諦めて仕舞います。此れではロンドンオリンピックには行けません。

2011年11月6日日曜日

消える村


 村が消える! 過疎化の村に台風が襲い、遂に何百年も続いて来た先祖代々の村が消えて仕舞います。ご先祖様が 汗と涙を流して切り開いて来た由緒ある、多くの伝説も有る村が、台風と言う大自然の猛威に耐えられず、此処に幕を閉じるのです。朝日新聞に其の記事が載りました。
 『 台風12号でほとんどの家屋が流された和歌山県田辺市本宮町三越(みこし)の奥番(おくばん)地区で5日午前、集落の「解散式」が開かれた。7世帯10人の集落に、就職で離れた人や親戚ら約200人が集まり、ふるさとの最後を惜しんだ。
 集落は世界遺産・熊野本宮大社の北西約6キロにある。土砂崩れで流れが変わった川に大半がのまれ、やむなく解散が決まった。この日は地元の神社で神事や餅まきをした後、森林組合の製材工場で解散式を開いた。県外に移り住む住民の野下義計さん(84)らが別れのあいさつをした。』
 この村を去る事になった人達の心中は如何ばかりでしょう? 万感交々胸に迫り、言葉に尽くせないものがあり、断腸の思いでしょう。
 数年前 熊野神社から高野山へ向かう道を、観光バスで辿ったのを想い出しました。山間のくねくね道をバスの中から見た景色は、「こんな所にも人家が在るのか!?!」と 驚くのと同時に「此処の人達は、どんな生活をして居るだろう? 急病人が出たらどうするのだろう?」と 心配が湧き上がって来ました。
 恐らく ご高齢の方々ばかりでしょうけれども、他の所に移り住まわれても、どうかお体を大切にお過ごしください と祈念致します。

2011年11月5日土曜日

盲導犬型ロボット

 日本精工(NSK)は盲導犬型ロボットを、11月9日の国際ロボット博に出典するそうです。愈々私が待ち望んだロボットが出現するのでしょうか?
 街では可哀想な盲導犬を見かける度に悲しい思いに駆られます。以前 此のブログで、盲導犬が可哀想だと書きましたら、猛烈な反論コメントを頂きました。「犬は 人間の役に立つ事で、喜びを感ずるのだから、余計な御世話だ!」と言う人間のエゴイズム丸出しの論理で大いに閉口しました。「あんたは犬に聞いた事があるのか?」と言って遣りたいくらいでした。
 他の犬に興味を示す事も許されず、大小の排せつ行為も自由に出来ず、レストランや、デパート、劇場の入り口等に、飼い主が用事を済ます間、何時間もジッと待たされて居るのです。一度なんかワンちゃんがオシッコをしたくてブルブル震えて居るのに、飼い主が全く頓着なしで引きずって行きました。此れなんか明らかに「動物虐待」です。
 こんな事を記事にしましたら、コメントで「其れでも犬は人間の役に立つ事を喜びにして居る」と堂々と言い張るのには呆れて仕舞いました。
 確かに目の見えない人は大変な御苦労である事は判ります。だから 犬に杖代わりをさせるのも理解出来ます。然し 前に述べた様に極端に犬の自由を奪ってまで人間の思い通りにさせるのは如何なものか?とおもうのです。
 だから 盲導犬型ロボットの開発を切望したのです。ただ 企業は儲からない事はしませんので、国家的事業としてやって欲しいと思って居ました。
 今回 日本精工(NSK)が着手して呉れた事はも事に喜ばしく、是非成功して欲しいものです。

2011年11月4日金曜日

ヤケッパチのギリシャ


 ギリシャのババンドレウ首相も、国民もヤケクソになって居ます。首相は自分で決断して全責任を被るのは御免だ!と言うので、<国民投票>をすると頑強に、意地を張って居ます。<国民投票>の結果は責任は国民に有るのだから・・・と言う極めて狡猾な考えです。矢張りギリシャ人気質と言うヤツです。
 然も 問題を<緊縮財政を受け入れるか?否か?>では無く、<ユーロ圏内に留まるか?否か?>にすり替えて居ます。此の辺のやり方は明らかにアン・フェアで、少しでも首相に跳ね返って来る抵抗を緩めようとするものです。この期に及んで未だ体裁を繕おうと言う助平根性です。ユーロ圏諸国から見放されたら、国家が破滅・消滅するかの瀬戸際に有りながら、いったい何を考えているのでしょう? 或いは 栄光のギリシャの歴史や遺跡を金に代えて国を潰して仕舞おうと言うのでしょうか?尤も 売りに出しても大して多額のお金にはならないでしょうけど・・・
 それにしても こんな返済能力の無い国に、誰がお金を貸しちゃったのでしょう?

2011年11月3日木曜日

満塁本塁打


 今日も孫の野球の試合の応援に行って来ました。其の試合でなんと孫が満塁ホームランを打ちました。1回の裏 1アウト満塁で打順が回って来まして、サァ此処で一発頼むぞ、と祈るような気持ちで見て居ましたら、輕ーく一閃した打球がグングン伸びてライトフェンスを越えて行きました。 
 昨日まで大スランプで、応援団のお父さん・お母さん達に溜息ばかりつかせて居ましたが、此れで全部のモヤモヤが吹き飛びました。
 バッティングは本当に水ものでして、一発当たれば今迄とは別人の様に当たり出します。此の一カ月ばかりスランプに苦しんで居ましたが、見事 以前の様に活躍して呉れるでしょう。

2011年11月1日火曜日

ギリシャ人気質

 ギリシャ人の気質と言うのは、日本人には到底考えられないものがあるそうです。先ず 何事も全部他人任せで、何事でも「誰かが何とかして呉れるサ」と言う考えで、徹底して居るので、どんな問題が有ろうが誰も事の解決に当たろうとしないのです。国家財政が破綻しようが、公務員を無茶苦茶増やそうが、政府が出鱈目な政策をしても、国民みんなが「誰かが何とかして呉れるサ」と、全く気にもしないと言います。其のギリシャの金銭感覚を表現したのが以下の記事です。
 『ギリシャ国債のデフォルト(債務不履行)危機が深刻化している。ヨーロッパの小国にすぎないギリシャのGDPは2500億ユーロ(約27兆円)しかなく、日本(約500兆円)の5%強、神奈川県民所得(約32兆円)より少ないレベルだ。これはユーロ圏のGDP総額9兆ユーロ(約900兆円)の3%にも満たない。
 ギリシャ問題を複雑にしているのは、ギリシャの特殊性とユーロという共通通貨制度だ。
 まずギリシャの特殊性。ギリシャは破綻(債務不履行と債務条件変更)の常習国なのである。
1800年以降の200年余の歴史の中で、ギリシャの債務不履行と債務条件変更の年数は50%を超える。いうなれば、2年に1度は破綻している国なのである。
 ユーロ圏では、ギリシャ以外にもポルトガル、イタリア、スペイン(ギリシャとともに各国の頭文字をとって、PIGSと呼ばれている)も財政問題が指摘されている。ギリシャはこれまでの素行は圧倒的に悪い。』
 此れではドイツやフランスがギリシャを救済するのに躊躇するのも無理がありません。一時的に救済しても、此の金銭感覚では又すぐに借金まみれになって「助けてぇ~!」と言い出すでしょう。
 然し 問題は此のルーズな金銭感覚をギリシャ人は悪い事だと全く思って無いのです。日本人ならとっくに袋叩きになって半殺しの目に逢うのですが、ギリシャ人はケロリとして「借金をして何が悪いの?」と言う神経ですから付き合い切れません。自尊心もプライドも無いのでしょう。
 まるで 落語に出て来る道楽息子と同じで、他人の懐をあてにしてしか生きられない哀れな国です。でも 其の事をチットモ哀れに思わない民族性は理解出来ません。

2011年10月31日月曜日

巧妙な野球


 昨日は孫の中学校の静岡県新人戦、中部大会の応援に行って来ました。そして 孫の中学は見事に負けました。
 新人戦ですから、中学一年生と二年生のチームで戦うのですが、我が方のチームは二年生主体の大型選手で編成したチームです。
 一方 相手チームは山間の田舎の学校で、単独ではチームの編成が出来ずに、二校の合同編成のチームで、おまけに身長150?位のチビッコが半数を占めると言うチームでした。
 此のメンバー達を見て「此れは楽勝じゃわい!」と思いましたが、とんでもない間違いでした。先ずコノチビッコ打者がバッターボックスに入ると、蟹さんの様に構えるのです。背を極端に低く構えてストライクゾーンが狭くて、ピッチャーが投げ難い構えをするのです。そして2ストライクを取られると、コツン・コツンとファウルを打って、ピッチャーが根負けするまで粘ります。堪らずピッチャーが4ボールを出しますと、今度はバントで二塁へ送ります。此のバントが実に上手いバントをするのです。さて 二塁走者を又バントで送ります。此れもピッチャ―左のややこしい位置に上手に転がすのです。やっとの思いでピッチャ―が取って一塁へ送球して居る間に、何と二塁走者が三塁を回ってホーインして仕舞うのです。実に鮮やかと言うか、狡いと言うか、アレヨアレヨと言う間に3点取られて負けて仕舞いました。勿論 守備の面でも相当鍛えられて居まして、右中間・左中間を抜けそうな当たりをダイビングキャッチで3本も取られまして1点を取るのがやっとのあり様で、試合が終っても負けた様な気がしませんでした。

2011年10月28日金曜日

ルミネ


 有楽町にファッションビル「ルミネ有楽町店」が今日オープンしたそうです。一時 六本木や新宿・渋谷などにファッションやグルメのトップストリートを奪われて居ましたが、また銀座が巻き返しをして来ました。
 昔は 年末になると、田舎から出稼ぎに来ていた人達が、銀座三愛の買い物袋を持って上野駅から夜行列車に乗る大テントに並ぶ姿が、帰郷スタイルのステイタスでした。
 東北の人達の故郷を想う気持ちの強さは、我々の想像を遥かに超えたものがありまして、若い頃 東北から来ている会社の同僚に聞きました。「お前 そんなに必死になって故郷に帰って、何をするんだ?」と 其の返事にはガッカリしました。「何もせず 家にジッとして居るか、2~3人集まって酒を飲み、東京の悪口を言って居る」そこで「そんなに嫌なら東京なんか来なきゃいいのに!」と言いますと「田舎じゃ何もネェし、喰えネェ!」と吐き捨てる様に言いました。<よしいくぞう>の歌じゃありませんが田舎じゃ何も無いのです。
 何もかも全てが東京で、銀座で人が集まり、金が集まり、国が成り立って居るのです。田舎は恐ろしい位に過疎化が進み、独居老人ばかりになりました。
 華やかに光のあたる銀座の一方で、光の当たらぬ田舎が全国にドンドン増えつつある現実の厳しさを、どうすればいいのでしょう? 

2011年10月26日水曜日

舟を捨てよ

 今日の静岡大学 湯の上教授の第三回講義は、二つの大きなテーマがありました。
 ◎一つ目は 仏陀(お釈迦様)の言葉『煩悩の激流を渡れ。そして 渡ったら舟を捨てよ』先ず 人生に煩悩は避けられません。激流として迫りくる煩悩には恐れず果敢に渡り切れ。そして渡って仕舞ったら、いつまでも舟(仏陀)にしがみ付いて居ないで舟(仏陀)をサッサと捨てなさい。
 人間は弱いものです。仏陀に救われた事を忘れられなくて、何時まで経ってもしがみ付いて居てはいけない。自分の力で前へ進みなさい と言う事です。
 ◎二つ目は 538年 仏教が日本に伝来した時、経典は漢文で到来しました。中国ではインドから経典が到来した時には、サンスクリット語でした。其れを中国の鳩摩羅什、玄奘三蔵等の優れた僧たちが何百年と言う膨大な時間と努力で漢文に翻訳しました。
 一方 日本に仏教の経典が入って来た時は漢文でした。其れを日本の僧たちは漢文の侭取り入れて和文に翻訳しませんでした。何故なら 当時の僧たちは、漢文にレ点等を打つ事で、其の漢文が読めて、意味が理解出来たのです。そして凡そ600巻も有る経典を翻訳するのは必要ないと思ったからでしょう。
 そして お坊さんがあげるお経は、呉音の漢文の侭こんにち迄伝わって居るのです。

2011年10月24日月曜日

眞子様


 眞子様 其の溢れる気品と美しさは、矢張り平民にはとても及ばないものが有ります。物腰と言い話し方といい非の打ちどころが有りません。同じ人間でありながら、その辺のお嬢様とどうしてこうも違うのでしょうか?
 血筋と育ち方に有るのでしょうね!所詮は我々凡人には無縁の世界です。生きる為に必要な<銭儲け>とか<出世競争>と言った<バイ菌>に塗れる事の無い<無菌室>で<純粋培養>された美しいお方なのです。我が国にもこう言うお方がおいでになる、と 誇らしげに思えるのであります。
 アメリカには居ませんよ!! ざまぁみろ!!

2011年10月23日日曜日

橋下さん


 22日 橋下大阪府知事が辞表を提出しました。近く告示される大阪市長選挙に立候補する為だそうです。現職の平松邦夫市長と行政方針で悉く対立して、遂に「此の際 自分で市長になってやるか!」と 立ち上がったのです。更に 大阪は、府と、市の二重行政になって居るから無駄である。此れをひとつにして「大阪都」を作るのだ。という構想のもとに旗を掲げたのです。
 昔から大阪は独特の地域性が有りまして、中央政権(東京)には理屈抜きに反目する癖が有ります。そして 今尚 大阪は東京よりも進歩的で、あらゆる面でレベルが上だと思いたいのです。
 しかし現実には 東京と比較して、全ての分野で既に一桁以上の差がつけられて仕舞って居て、其の差は開く一方です。
 原因は大阪の歴史に有ります。豊臣秀吉時代から大阪は、問屋の街として四百年以上の伝統が有り、此れが現代に至っても足枷となって街の発展を妨げて居るのです。乾物・繊維・薬と言った問屋さんが、未だに街を牛耳って居て、其の権力は絶大なものが有ります。都市計画をして問屋街の整理をしようと計画をしたら、問屋さん達の猛反対に逢い、そこへ巧みに暴力団が介在したりして、とても綺麗事では実現出来ません。あの汚い・臭い道頓堀のヘドロを浚って綺麗にしようとしても「その筋」の許可が無いと出来ないそうです。何が出て来るか分かりませんから・・・
 そんな 諸々の「伝統」の有る大阪を橋下さんはどうするのでしょう?

2011年10月22日土曜日

セレブの逃亡

 ギリシャ国民が、政府の打ち出した緊縮政策追加に反発して暴動を起こして居ます。国民の言い分は、国民のごく少数の高所得者や、国に溢れている公務員を優遇して、国民の大半を占める低所得者層に大きな負担をかける政府案に反発して居るのです。
 富の不公平はアメリカを始め、世界中でも起きている現象です。富める者は際限なく富み、貧しい者は益々貧しく、富の偏在は世界中の貧しい人々を苦しめます。貧しい人は、少しでも富める人の仲間に入ろうとして、まるで芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」の様に群がり寄り、争い、人類の歴史が始まって以来何千年もの昔から戦って居るのです。実力有る者は、無力な者を虐げ、富の独占をします。然し 其れも永くは続きません。次に現れた実力者に倒され、又次の実力者も・・・と、何千年も此の愚かな争いを繰り返して来たのです。
 ギリシャはユーロ圏17カ国が、債務を大幅にカットして、更に80億ユーロ(8,480億円)を融資する事で、11月のデホルト(債務不履行)を取り敢えず忌避する見通しになりましたが、未だ根本的な解決にはなりません。ギリシャ政府も、ユーロ圏諸国も、ギリシャの民間に応分の負担をするよう働きかけて居ますが、ギリシャのセレブ達は、サッサと自分の資産を国外へ移したり、移住したりして、災難逃れをして居ます。言わば自分達の所為で国が大変な事になって居ると言うのに、此の無責任な行為は赦せません。ガダフイ大佐や、サダム・フセインと同じです。
 日本のセレブな人達も、コソコソとそんな動きをしている様です。嫌な奴等ですねぇ~! 何とかそいつ等をとっ捕まえる事は出来ないものでしょうか!?!


2011年10月21日金曜日

ガダフイ大佐


 ガダフイ大佐が殺害された と言うニュースが伝えられました。彼の独裁政治に反対する勢力に追い詰められた挙句の哀れな末路です。
 然し 彼は1969年 其れまでの皇族に依る独裁政権を倒し、民衆に依る民衆政治を打ち立てた英雄でした。言うなればアラブ世界の最後の英雄と言われたのです。
 其れが 46年間も英雄で有り続ける事は出来ませんでした。自分が嘗て救った筈の民衆に依って、排水溝の中まで追い詰められて「撃つな!」と絶叫して息絶えたと言われて居ます。
 英雄も 余り永く権力の座に居続けると、必ず反対制力に依って悲惨な最期を迎える事になるようです。民衆は我が侭です。今まで圧政に苦しめられて来た政権を倒した人を、英雄として崇めたてまつりますが、其の政権が永く続いてボロが出始めると、次の新しい英雄の登場を望む様になります。
 歴史とは 其の繰り返しで繋がって行くのですね。アラブ諸国に比べると、日本は平和でいいですね。

2011年10月20日木曜日

奇跡の観音様


 釜石の観音様です。二度も津波に逢い、流されて仕舞いながら見つかって帰って来た観音様です。きっと不思議な観音力が働いて海の中から釜石に帰って来たのでしょう。
 釜石の人達は、此の観音様を崇拝すればご利益がある、との話題を集めているそうです。どうぞ被災者の皆さんにご利益が有ります様に・・・

2011年10月19日水曜日

仏教伝来

 今日の静大 湯の上先生の仏教に関する講義は、お釈迦様<釈迦牟尼世尊>が紀元前五世紀ごろ、自分が悟りを開いて、弟子達に其れを説いた「原始仏教」と、其れが遥々中国を経て、そして朝鮮半島を経由して日本に伝わるまでの話でした。
 日本に伝わって来たのは「大乗仏教」と言う仏教で、お釈迦様が亡くなって500年後位、丁度西洋でキリストが生誕した頃インドで成立しました。「原始仏教」が「上座部」と「大衆部」に分裂して「上座部仏教」が「小乗仏教」になり、「大衆部」が「大乗仏教」となり此の「大乗仏教」が日本に伝来したのです。日本史で我々が教えられて居る「仏教伝来」は 西暦538年 百済の聖明王の使者が、欽明天皇に金銅の仏像経典等を献上した時とされて居ますから、「大乗仏教」の成立から凡そ550年の年月を経て来たものと思われます。
 「大乗仏教」成立後100年(紀元前400年)頃 インドから中国に伝わりましたが、インドの言葉(サンスクリット語)で書かれた経典を、超人的な努力と才能で漢語に翻訳したのが鳩摩羅什(くまらじゅう)と言う人と、其の後を引き継いだのが、西遊記で有名な玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)です。
 不思議に思いますのは 中国で此の様に超人的な努力でインド語を漢語に翻訳したものを、日本に伝来して時に、何故に漢語を和文に翻訳しなかったのだろうか?と言う事です。其の能力は充分に有ったでしょうに、そうすれば仏教と言うものが、今よりもっと民衆の親しみやすいものとなり、今ほどの衰退をしなかったかも知れない と思いました。

2011年10月17日月曜日

学校再開


 緊急時避難準備地域に指定されて居た、南相馬市の小中学校5校が七か月ぶりに元の学校の校舎で授業を再開しました。ヤレヤレ一応一安心です。 が 然し・・・
 此の児童達は 可哀想に何も悪い事をして居ないのに、故郷を追われ、慣れない土地での生活を七か月も強いられて来ました。子供心に「いったい どうしてこんな事になったのだろう? 誰が こんな事をしなければならない事をしたのだろう?」そして 其れを誰が明確に答えて呉れるのだろう? と思いつつ大人になって行くのでしょう。
 おとな達の誰に聞いてもみんな「東京電力」と答えるでしょう。そして 「原子力発電所の事故の所為だ」と言うでしょう。
 勿論 其の通りですが、 其の「原子力発電所」を誘致するのに必死になって運動して、給付金のお陰で福島県の財政が豊かになった事は、誰も言わなくて、忘れ去られて行くでしょう。そして又 愚かなおとな達は、何か給付金目当ての誘致活動を繰り広げて行く事になり、事故が起きて「××会社の所為だ」と言っておとな達は犯人企業を論って非難するでしょうが、其の時又 可哀想な児童達は故郷を離れて暮らす事になるでしょう。

2011年10月16日日曜日

貧富の格差


 世界中で同時発生デモが起きて居ます。「貧富の格差」が酷過ぎるとの不満から、世界中の人達が立ちあがったのです。
 『アメリカでは、人口のたった1%の金持が、豊かな生活を享受して、99%の貧しい人達が苦しい生活を強いられている。其れなのに 政府はリーマンショックの時には、公的資金を注ぎ込んで金持達を助けた。其のお陰で金持達は、今では豊かな生活をして居る。たった1%の金持を助けて、99%の苦しんでいる我々には何もして呉れない!』
 アメリカのみならず ヨーロッパでも、アジアや日本でも苦しい生活に喘いでいる人達の政府に対する不平・不満は、まるで大津波の様に押し寄せて来て居ます。
 資本主義・成果主義・効率主義と 永年に亘った偏った価値観がもう限界にきているのです。し
経済評論家も、政治評論家も、その他諸々の評論家たちも、其の事に言及出来ません。どうしていいのか分からないからです。つまり 此の問題は、2000以上も前の中国の<孔子>の言葉を素直に聞く必要が有ります。
 『為政者は 富の少なさを憂うなかれ。富の分配が公平にされて居るかを憂え』
 政治家たる者、会社の経営者たる者は此の事を根本として心得なければなりません。然し 現実には 私利私欲の権化になり下がり、自分の地位や財産を我が子に引き継ぐのに汲々として、人民大衆の事を省みません。此のデモがもっともっと大きく激しくなるでしょう。

2011年10月15日土曜日

T.T.P.


 今 問題になって居るT。T。P。(環太平洋戦略的経済パートナーシップ協定)に、日本が参加するか否かで、政府が悩んで居ます。
 もし参加すれば、超高関税率で保護されている農業が壊滅的打撃を受ける、と 言う事で<農協>が猛烈に反対して居ます。それに此の<農協>を票田として居る<農業族議員>が「農業が立ち行かなくなれば日本は滅びる」と大袈裟に叫んで反対運動を煽って居ます。
 彼等 農協にしても、族議員達にしても、単に自己の利益だけを考えての行動です。米の輸入関税なんか700%超と言う。無茶苦茶な関税に守られて居る農業の有り方は異常です。過保護と言うより、その異常状態に依って政権を守って来た、自民党の偏狂的政策のツケが、こんにちの問題の決着を困難にしている根本が有ります。
 T.T.P.に加盟すれば農業が潰れる、と言いますが、敗戦後一貫して保護されて来た農業は、その保護が当たり前になって仕舞ったので、農作業の効率改善努力をスッカリ忘れて、唯政府の票集め政策に甘えて来ました。其処へ外国からT。T.P.加盟を迫られて慌てて居るのです。
 此れは 当然の帰結です。日本だけが農業の過保護を赦される訳は無いのです。外国では農業の競争力を高める為に必死も努力をして来たのです。其れもせずにただ「潰れる!助けて!」と言って居る農家も、農協も族議員も甘過ぎます。
 現に T.T.P.に加盟してもビクともしない若いアグレッシブな農業経営者がドンドン出て来て居ます。こう言う人達に農業を任せて、過保護のぬるま湯にふやけて仕舞った農協や農家、果ては族議員も、この際 腹を決めて転身の努力をして、貰いましょう!

2011年10月13日木曜日

煩悩


 昨日の静岡大学 湯の上教授の講義は仏教の成り立ちに就いてでした。釈迦の誕生から始まり、80歳で亡くなるまでの話と、釈迦の教えの中で、<人間の煩悩>とはと言う我々が尤も悩み苦しむ根本原因に就いての話でした。
 つまり 人間の悩み・苦しみは、自己所有への執着心から始まる と言うものです。人生は無常である 寿命も 幸福も 不幸も 苦しみも永遠には続かない。特に生・老・病・死と言う苦から逃れる事は出来ない。其れから逃れたいと執着する心が<煩悩>である。
 其の<煩悩>には <三毒>と言うものが有る。1.貪り。2.怒り。3.愚痴。の三つである。此れは 自分を中心にして相手への執着を貫く事であり、仏教では愛は人間の人心を惑わす<煩悩>と定められている。
 此の事を聞いて 自分な此の<煩悩>の塊であり、如何に悟りに程遠いか!と つくづく感じた次第です。

2011年10月11日火曜日

デクシア破綻


 ヨーロッパの大手銀行「デクシア」が破綻した というニュースが報じられました。此れを受けてニューヨークの株式市場は大暴落か!?!と心配されましたが、暗に相違してダウ平均330$の値上がりをしました。報道に依れば次の通り
 『フランス・ベルギー系の金融大手デクシアは4日、ギリシャなどのユーロ圏債務問題を背景に経営状況が悪化しているとして、欧州各国にまたがる子会社の資産を緊急売却する方針を表明した。』
 結局 フランス政府とベルギー政府が、不良債権を整理して、経営の立て直しをする事を正式に発表して、市場に安心感を与えた事が投資家達に歓迎されたと言う事の様です。私には投資家の考えが判りません。
 其れにしても ギリシャは何処まで祟るのでしょう? もう 此れ以上の被害は出ないのでしょうか?ヨーロッパの出来事と言えども日本に影響が無いとは言えません。
 東電福島原発といい、今や世界中に心配をかけている問題は、洋の東西で大変な事になって居ます。

2011年10月10日月曜日

デフォルト


 ギリシャの財政破綻が伝えられています。原因は国家の<税収>を上回る<支出>が有り、其れを外国から借金をして穴埋めをして来たのが、堪りに堪って遂に返済出来なくなったのです。つまりデフォルトです。ドイツ・フランスを始めユーロ圏国は、対策に苦慮して居ます。
 何しろ ギリシャは観光以外には有力な産業が有りません。元々税収の少ない貧しい国なのです。其処へもってきて慢性的な失業率の高さで、ギリシャ政府は有効な対策が有りません。更に 国民の極僅かな数のセレブが、財産を外国に移したり、収入申告を誤魔化したりして、税金を納めません。
 そして失業対策として、公務員を滅茶苦茶に増員して、その給料を払う為に又外国から借金をしなければなりません。此の悪循環を断ち切る為に、政府は<増税案>を出したり<公務員削減案>を出したりしましたが、悉く「増税の前に金持から税金を取れ!」「リストラよりか金持から税金を取れ!」と 公務員の労働組合や、失業者達貧困層の強力な反対運動で潰されて仕舞いました。
 其れを見た金持ち層は、財産や住居をコッソリ外国へ移して我が身の安全を図って居ます。何時の世もセレブのする事は穢いですね。
 日本も 此の事は対岸の火事ではありません。既に900兆円に登る借金が有ります。政府が増税やら、官庁のリストラなど色々言ってますが、何一つ実行出来て居ません。また 資産や国籍をコッソリ外国へ移す輩も出始めて居ます。ギリシャの様に<デフォルト>になりそうな気配が見えて来ました。

2011年10月9日日曜日

覇気


 今日は孫の中学校野球部が、新人戦大会をやって居ましたので、応援に行って来ました。三連休の中日とあって応援のお父さん・お母さんがみんな大張りきりで大盛況でした。
 今日の相手は 強豪中の強豪 東海大学付属中学でした。我が孫の中学は最初から勝つのを諦めて居る様子で、打てば凡打に三振、守っては凡フライを落球、ゴロをトンネルと凡プレイの連続で、東海の力にとても及ばず6:0の完敗でした。
 ただ 負けたのは力の差で仕方が無いのですが、動作がノロノロダラダラで、チェンジの時、守備に着く時、ベンチに帰る時に東海の選手はみんな全力疾走していましたのに比べて情けなくなりました。此れでは覇気の無い我が孫の中学は勝てません。
 おまけに ベンチの裏では 一年生の補欠の選手が、ママに「ボク 野球に向いてないから野球部を辞めたい!だからママから先生にそう言ってぇ」と言って泣いて居ました。こんなチームを預かる監督の先生も大変ですねぇ~

2011年10月8日土曜日

UFO


 私の知人で 昨夜UFOを見たと言う人が居ます。彼はどう言う訳かしょっちゅうUFOを見ます。其れも 誠に具体的に、鮮明に見るのです。
 むかし 銭湯に行って居た時、丁度お風呂から上がって下着を着て居た時、彼が慌てて入って来て「今UFOを見た!」と言うのです。みんな驚いてソレッ!とばかりに表に出て其れを見上げました。中には下着も着けずにスッポンッポンのまま、風呂屋の下駄をつっかけて出て来た人も居ました。
 処が UFOはおろか星一つ見えない闇夜でした。目撃者の彼は、必死に「あの山からあちらの方向に3個の光る物体が音も無く飛んで行った」と 説明しますが、彼の言う方向には何も見えませんでした。
 もう一度は 昼間 床屋さんに散髪に行っていた時、矢張り彼が「UFOを見た!」と言って店に飛び込んできました。店の客も、床屋の親父さんも店を飛び出して彼の指さす方向の空を見ましたが、なにも見えませんでした。「確かにあの方向に3個光る物体が音も無く飛んで行った!」と 大真面目で言います。
 又しても <3個光る物体>と<音も無く飛んで行った>と同じキーワードです。其れ以来彼の「UFO」発見談は全く信用されません。他でも同じ発見談を一所懸命に吹聴して居る様ですが、誰にも信じて貰えなくて、落胆して居りました。
 一番おかしいのは、 常に発見者は彼一人です。そして一緒に居た人に聞いても、同時に空を見上げても、異口同音に「そんな物は見なかった」と言うのです。
 私は UFOが全然存在しない とは言いませんが、目撃者が限られた人で、他の人には全然見えないと言う処に<目撃談>の信憑性を疑うのです。

2011年10月6日木曜日

神社仏閣の復興

 昨日は静岡大学の市民開放授業、平成23年度後期第一回の授業に行って来ました。題目は「日本史概説?」先生は 湯之上 隆教授で、日本の仏教の歴史を主体に来年三月まで勉強します。
 行って見て驚いたのは、仏教の歴史なんて学生にとって(特に女子学生に)は余り関心が無いだろうと思って居ましたが、何と70人以上入る教室が大入り満員で、立ち見が出る程でした。
 余りの事に驚いて、隣の席に居た女子学生達に聞きました「貴女達は仏教に興味が有るのですか?」と、「あります!」と言う返事なので「本当は単位だけが目的でしょう!」と突っ込みを入れましたら、ぺロリと舌を出して居ました。
 第一回の今日は <東日本大震災と神社仏閣の被害>、<東日本大震災と美術館・博物館の被害><福島県三春町在住の芥川賞作家で福聚寺住職の玄侑宗久さんの、切実な被害状況のエッセイの紹介>等が有りまして、東北地方で被害を受けたのは、一般市民だけでは無くて、神社仏閣・美術館・博物館の被害も甚大だったと知りました。美術館・博物館は充分とは言えなくても、文化庁や、地方自治体の援助で復興の手掛かりが有りますが、神社・仏閣は憲法の定める「政教分離の原則」が有って政府も、自治体も特定の神社・仏閣への援助は出来ないのです。だから自力での復興は不可能です。
 玄侑宗久さんは 「特定の宗教を支援して呉れとは言って居ないのに・・・」と嘆いて居ますが、頭の固い役人達は救いの手を差し伸べて呉れません。檀家衆や信者達も同じ被災者ですからとても援助の出来る状態では無いのです。
 東北の岩手・宮城・福島の三県で津波で流失した寺院は47寺。全半壊は2700寺以上に登るそうです。神社は全壊309社、半解等は1827社になり、これ等の復興は全く手つかずの状態だそうです。
 いったい どうやってこれ等の復興をするのでしょう?。

2011年10月5日水曜日

イチローは不滅


 MLBマリナーズのイチローが、今シーズンは残念ながら200本安打記録を達成出来ませんでした。然し 去年まで10年間連続で達成して来たのですから、その凄さは記録に冷淡な日本人フアンよりも、アメリカ人のフアンの方が高く素直に評価して居ます。
 日本の野球評論家の中には、イチローの年齢的衰えを言う人も有りますが、アメリカでは、決して年齢的衰退論を言わず、正しいデータの元に精密な分析して、次の様な意見を述べられています。 
 『専門テレビ局・ESPNのホームページに「イチローのヒットが減った原因は、ファインプレーに阻まれる確率が高いからで不運なのだ。年齢的な衰えとはいえない」という主旨の記事が載った。
 書いたのは、MLBのデータを分析する愛好家組織「ベースボール・インフォ・ソリューションズ」のロブ・バークハード氏で、彼の分析によると「8月末時点で規定打席に達しているバッターの打球をチェックすると、好守に阻まれてヒットにならなかった数は1人平均16本。ところがイチローは倍近い31本と突出している。平均より15本も損しているのだから、ヒット数が少ないのも無理はない」というわけだ。』
 イチローの自己管理能力の凄さは、恐ろしいばかりで、自宅にはアスレチックセンター顔負けのトレーニングマシンがあり、全身の筋肉の精密な管理をして居ます。また 約束の時間に遅れない為に、目覚まし時計を三つかけて寝るといいます。一つ目が故障して、二つ目が故障しても三つ目が正しく動作して呉れる様に、と言う程の用心深さです。
 こんな男が精一杯全力で頑張って居るのです。今年は駄目だったからと言って諦める様な人ではありません。来年はきっとまたあのバッティングで、200本安打を達成して呉れるでしょう。

2011年10月4日火曜日

秋の夕暮れ


 『さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いずこも同じ 秋の夕暮れ』 良ぜん法師 

 平安時代から 秋は春・夏と来た華やかな季節に比べて、草木山川の姿も寂寥感を人々に与える季節とされて来ました。冬に向かって 堪え難い寂しさを詠んだ和歌です。
 こんにちと違って、暖房の設備も無く、食料も乏しくなる冬に向かって当時の人々の冬支度、暗く厳しい寒さの冬は、どの様な気持ちで捉えられていたのでしょう。きっと 今の私達の考えも及ばぬ知恵や工夫と努力で精一杯乗り越えて来たのでは無いでしょうか。それでも その厳しい自然に負けて命を落とす不幸な老人・子供も少なくなかったでしょう。
 昨日あたりから急激に気温が下がって、まるで秋を飛び越して冬が来た見たいです。私の様な寒がりはとてもついて行けません。テレビの気象予報士は、此れから益々寒くなる、なんて言ってますが、それは何時もの天気予報の様に、外れて欲しいものです。

2011年10月3日月曜日

プロメテウスの罠


 今朝の朝日新聞の1面に「プロメテウスの罠」と題した記事が載って居ました。ギリシャ神話で人類に<火>を与えた神です。愚かな人類は、その火を明かりや暖房や料理に使うだけでなく、戦いに使いました。そして、<火薬>を発明し、遂には<核兵器>まで発明して仕舞いました。
 罠として人類に火を与えたプロメテウス自身、人類が此処まで愚かな生物だとは想像もして無かったでしょう。「此れはもう どうしようもない!勝手にしろ!」と呆れ果てて「もう駄目だ!滅亡しろ!!」と匙を投げました。
 福島原発では、事故の処理能力が無いくせに、「安全神話」と「給付金」をばら撒き地元の人達を抜き差しならない立場に陥れ、それでも尚未だ原発推進を唱えて居る人が居るのには、プロメテウスも空いた口が塞がらないでしょう。

2011年10月1日土曜日

東電の補償額


 注目される東京電力の損害賠償額が、4兆5402億円と見積もられた、と報道されました。其の内容は下記の通りです。
『福島第一原子力発電所で事故が起きた東京電力の経営状況を調べている政府の第三者委員会の報告書最終案の全文が29日、明らかになった。
 東電が当面負担する賠償金総額は4兆5402億円と見積もった。また、東電が提出したリストラ策が不十分と指摘し、今後10年間で東電が想定した約2倍にあたる2兆4120億円の経費節減が可能とした。また、電気料金を決める際の算定根拠となる原価が実際より高く見積もられ、料金高止まりの一因になっているとの見方を示した。
 報告書は政府の「経営・財務調査委員会」(下河辺和彦委員長)がまとめ、10月3日にも野田首相に提出後、発表する予定だ。
 最終案によると原発事故の賠償金を〈1〉政府の避難指示による損害〈2〉風評被害〈3〉間接被害――の三つに分けて試算。事故後2年間に15万人余の避難者全員の被害が継続することを前提にしている。』
 事故直後 マスコミの報道では賠償額は、10兆円を超すだろうと言われて居ました。其処で 東電の幹部社員の必死のロビー活動が行われまして、官僚・国会議員たちを内密で頻りに食事やパーティーに招き、其の耳元へ「此の侭では東電は潰れます。賠償額を極力少なめに・・・」と囁きました。其れが功を奏したのか、今度出た見積もりは10兆円の半分です。然も 東京電力の資産は20兆円も有ると言われて居ます。だから 東電はビクともしません。此の際 賠償金を被災者に面倒な手続きをさせないで、気持ち良くスパッと払ってやったらどうですか!?!そうすれば「さすが東電!!」とばかり少しは<汚名返上>が出来るのではありませんか。

2011年9月30日金曜日

イチローも人間


 イチローも人間でした。あと1試合を残して184安打、11年連続の200本安打は遂に達成が出来なくなりました。
 岐阜の山奥から出て来て、愛工大名電に入り、独特のモチベーションと努力で1991年ドラフト4位でオリックスに入団しました。それから六年連続首位打者の大活躍は誰しもご承知の通りです。
 そして2001年から大リーグ シアトル・マリナーズに行き更に大きく華を咲かせたのです。
 其れを見たオリックスの宮内義彦オーナーは、「イチローが 六年連続首位打者になった時、それでも観客が少しも増えなかった」と嘆きました。まるで<オリックスのフアンが増えないのはフアンが悪い>と言うのと同じです。では 「宮内さんオーナーのあなたはフアン増員の為の努力をどの様にしましたか?」と言われて一言も無いのです。自分は何もしないで栄光だけを夢見る身勝手な奴です。
 日本の会社経営者は、部下を叱咤激励してギャーギャー言いますが、一つも具体的指示は出来ず、責任だけを押しつけます。こんにちの日本経済の低迷の原因はこんな所に在ります。
 折角 イチローの様な逸材を持ちながら、其れを生かし切れず、フアンに恨み事を言う様な幼稚なオーナーが、日本には未だ未だ沢山居るのです。

2011年9月29日木曜日

黒塗りの報告書


 東京電力が 福島第一原発の事故に対処する手順書を、写真の様に殆ど黒く塗り潰したものを、<衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会>に堂々と提出しました。
 此れは 大人のする事では有りません。余りにも他人を馬鹿にしたやり方です。東電は 此の塗り潰しの理由として、「知的財産、核物質防護上」の為と挙げて居ますが、明らかな詭弁であります。
 俺を聞いた枝野経済産業大臣は激怒して、「直ちに塗り潰し前の原本を提出せよ」と 東電に命じました。
 いったい 東電の連中は此れまでして自分達の身を守ろうとするのでしょうか?。此れ程の大災害・大事件を起こしておきながら、<事故責任>も<加害者意識>も全然無いのです。
 一昨日の国会の中継を見ても、予算委員会で、東電の西沢社長に対して、「事故責任は感じ無いのか!加害者意識は無いのか!」と詰め寄られても、言を左右にノラリクラリと言い逃ればかりで埒があきませんでした。被災者に対する補償も同様で、160ページ余の分厚い保障申請書を被災者に書いて出せ、と言う態度は、<面倒になって、申請が出て来るのが減るだろう>と言う処を追及されましたが、此れもノラリクラリの返事で、まさに他人事です。
 結局 東電は<強力な政治主導で原発を勧めて来たのに、事故が起きたら全部東電の責任とは「そりゃ聞えません でんべいさん!」と言う 怨念が煮え滾っているからでしょう。
 然し 事故は起きて、莫大な数の被災者が居るのは現実です。東電は もはや他人の所為にしたり、他人を頼っては居られない立場です。大人ですから 其の自覚を持って貰いたいものです。

2011年9月28日水曜日

証券業界


 いま 証券会社は大変な様です。我が家でも毎日2~3本の電話が掛かって来ます。若い男性の必死の声で「○×証券の代理店」です というもので、此方が多忙な時に限って掛かって来ます。想像致しますに、新入社員か契約社員が、「契約を何時までに何本採って来い!さもなくばクビだ!」と言われて泣く泣く電話をして来るのでしょう。声の様子で泣き顔が想像出来ます。可哀想に!
 とは言え 今時 株取引をするのは金をドブに捨てる様なものです。連日 あらゆるメデイアで「いまは株等の投資は止めましょう!」と連呼されている中で、証券会社の営業マンは未だ嘗て無い逆風に曝されて居るのです。
 昔 高校を卒業したばかりの女の子が、30年も勤めたお父さんよりも沢山ボーナスを貰った、という夢の様な話も聞きました。其れくらい証券会社が景気の好い時代もありました。
 時は流れ アメリカやヨーロッパがこれ程不況になり円高ですと、株で儲けたと言う話はトント聞きません。おそらく あの煩い電話も、もう暫くで聞えなくなるでしょう。

2011年9月27日火曜日

小沢さんピンチ


 石川智裕衆議院議員に有罪判決が出ました。言わずと知れた<陸山会>の会計責任者で、小沢一郎衆議院議員の筆頭秘書です。<陸山会>の政治資金収支報告書に虚偽報告をした過度で、他の二人の小沢氏の子分と一緒に裁判にかけられて居ます。
 肝心の小沢一郎親分も、10月6日に裁判が始まります。弁護団が数十人の大軍団を引き連れて<無罪>獲得に自信満々でしたが、今回の石川議員への有罪判決は、親分の裁判にも少なからず影響すると思われます。
 数十人の大弁護団の中にも、コッソリ脱落して行く輩も出るでしょう。何しろ彼等弁護士達の目的は、<売名行為>であり、<仕事のお零れ頂戴>と言う極めて利己的なものでしか無く、言わば 山口県の光事件の有象無象弁護士達と同じです。
 小沢さんは これで風向きが一変しました。今度の大震災でも、被災者の事よりも自分の裁判の方に意識が行って仕舞って居ましたから、地元岩手も人達からも非難の声が挙がって居ます。
 小沢さん もうソロソロ退け時でしょう。政治家として此れ以上意地を張るのは見苦しいばかりで、岩手県の偉人宮沢賢治も泣くでしょう。

2011年9月26日月曜日

可愛いワン公たち


 私は 朝夕 ほぼ毎日ウオーキングをして居ります。其の時の楽しみは、其の道すがら近所で飼って居るワン公達に逢える事です。だいたい毎日5~7匹の可愛いワン公に逢います。
 此の写真のワン公は其の内で尤も慣れ親しんで居る<大吉君>です。逢うと必ず前足で私の足や手に力一杯ハグして来まして放しません。ワン公も此処までなつかれては可愛くて堪りません。
 他にも シベリアンハスキーのカレンちゃん、トイプードルの小麦ちゃん、リンちゃん、等など夫々に個性が有ってウオーキングをしながら、今日は全部に逢えたな とか 今日はあの子に逢えなかったけど、どうしたのかな? と 思いつつ朝夕の楽しみをして居ります。

2011年9月23日金曜日

台風の爪痕


 台風15号の爪痕です。直径30センチもある木が折れて倒れて居ます。静岡市を始め県内の沢山の山沿いの町では、未だに停電して復帰の見とうしが立たない状態です。其の為に携帯電話も中継基地の停電で、不通状態になって居るそうです。
 いくら日本が文明の発達した国のつもりで居ても、未だ々々ライフラインは脆弱です。東日本大地震でも、台風15号でも人間は悲しいばかりに無力です。

2011年9月21日水曜日

台風15号


 台風15号が来ています。沖縄辺りで約二日間もウロウロして、やっと動き出したら何と我らが東海地は尾を直撃じゃありませんか!?!和歌山や三重、奈良の人達はつい先日も被害に遭ったばかりで、また土砂災害の危険が有ると言われて居ますが、余りにも酷い災害に、現地のお年寄りの表情が虚ろで気の毒で堪りません。
 今度は名古屋に来襲すると言う事で、昨日からの大雨に街が沈没するかも知れないと報道されて居ます。台風の足が遅いので、テレビの報道も昨日からの同じ画面を繰り返し見せられてウンザリして居ます。
 名古屋の旧友達の事も心配でしたので、電話やメールで様子を尋ねましたが、いずれも無事で浸水等の被害は無いと言う事で安心しました。(悪運の強い奴等め!)
 我が家は静岡市でも日本平の中腹と言う高台ですから、浸水の心配は全く有りませんが、風が強く吹くと怖さを感じます。兎も角 早く行って呉れぇ~!!

2011年9月20日火曜日

青年達の快挙



 日本の青年六人が、東日本大震災に対して、台湾から170億円もの義援金が贈られた事に感謝して、其のお礼の気持ちを表そうと、沖縄県の与那国島から台湾まで120kmを50時間遠泳して、19日朝無事に台湾に到着したそうです。
 6人は30分づつ交代のリレーで、台風15号で荒れる波に負けずに見事泳ぎ切りました。台湾では100人を超える人達が海の中まで入って、彼らの快挙を出迎えて呉れたと言います。
 此のメンバーのリーダーは、茅ヶ崎市のライフセーバー・全日本チャンピオン鈴木一也さん(31)で、彼の呼びかけに賛同した5人の会社員と学生がメンバーに加わったそうです。
 彼等には 岩手県・宮城県・福島県の各県知事から、馬英九総統と台湾の皆さんへの「お礼のメッセージ」が託されて居ました。
 素晴らしい事をやりました!! 日本の青年達よ!君達は素晴らしい!きっと台湾のみならず、世界中から称賛されるでしょう。