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2011年12月1日木曜日

破戒坊主

昨日の静大 湯の上教授の講義は「禅宗」に就いてで、大変面白く拝聴しました。
 禅宗が日本に渡来したのは平安時代の初期と言われて居ます。そして日本から多くの僧が勉強・修行の為に中国に渡りました。
 十三世紀になると逆に中国から日本への渡来僧が、記録に残っているだけで29名も居ます。恰も十三世紀は渡来僧の世紀と言える程頻繁に禅僧が来ました。そして 様々な文化(良い事も、良くない事も)伝えて呉れたのです。
 禅宗には厳しい戒律が有ります。<魚>などの生き物を殺して食べてはいけない。<酒>を飲んではいけない。と 言われて居まして、犯せば<破戒行為>として<破門>と言う罰則が有ります。
 処が 中国の禅僧達は其処に抜け道を作りました。
  魚===水咲花
  酒===般若湯
 と言う隠語を作りまして、白昼堂々と飲み喰らって居ました。
 其れを日本から、真面目に禅宗の修行に遥々海を渡って行った純真無垢な少年達が見て、度肝を抜かれる思いだったでしょう。
 「悪歌は良歌を制す」で悪い風習は忽ち世に広まります。が然し 日本に帰国した留学生たちは、中国での其の「悪習」に染まる事無く、まじめに修行をして来たと言いますから(なかには多少染まって来た奴も居たでしょうが)、当時の日本人は真面目だったんでしょうね。エライ!エライ!

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