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2011年2月28日月曜日

余計なお世話

 いま 娘の嫁ぎ先の舅が胃癌で入院して居ます。 発見が遅れまして既に食道・リンパ節にまで転移しており、もう 手の施し様がありません。所謂 薬と放射線に依る延命治療です。
 姑と、娘夫婦は殆ど毎日の様に病院へ行って病人の養態を見守りに行ってます。其の為に小学生の孫と中学生の孫の二人が家でお留守番です。夕御飯も 母親が帰宅するまではお預けで、食べざかりの二人にとってはさぞや辛い事だと思われます。
 娘夫婦は二人とも働いて居ますから、そんなに早く帰宅は出来ません。そして姑は病人に付きっきりですから仕方が有りません。
 そこで 私の妻が<孫達が可哀想だから>と言う事で、せっせと出かけて行きまして、お八つや軽食などを作ったり、近所のスーパーで買い与えたりしました。無論 善意の親切のつもりです。
 問題は其処です。娘達夫婦にして見れば、<善意の親切>は有り難いのですが、孫達の親として、<子育てのやり方・考え方>が有りまして、いまの此の非常事態には子供達に<我慢すべき事>を体験させる大切な時期なのです。其れを 傍から<世話焼き婆さん>がノコノコやって来て甘やかして仕舞われては困るのです。そう考えて娘も婿も「もうおやめ下さい」とヤンワリ断ったのです。
 が<世話焼き婆さん>にはその考えが理解出来ません。「ひとが親切でしてやって居るのに、止めて呉れとは何事だ!」と頭から湯気を立てて怒って居ます。もう自分の時代が終って、若い人の時代になって居る事が判らないのでしょう。或いは其の事を認めたく無くて老醜を振り回しているのでしょう。

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