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2011年1月7日金曜日

業平橋

 今朝の朝日新聞「声」欄に墨田区の松本順子さんの御意見が投稿されて居ました。誠に御尤もで大いに共感出来ますのでご紹介します。
 「東武鉄道が 2012年の東京スカイツリーの開業に合わせて、伊勢崎線の<業平橋駅>の駅名を<とうきょうスカイツリー駅>に改称するという。<業平橋>は知名度が低いので、此の際スカイツリーの宣伝力に肖ろうと言う商魂丸見えの事で、<業平の地>を愛する人々の意を全く無視したもので、是非考え直してほしい」
 在原業平(825~888)と言えば平安の歌人で、平城天皇の孫。何と言っても眉目秀麗で女性にモテ過ぎて、嫉妬したモテナイ男共に関東に流されたと言う人です。当時は人家も無く一面の葦原湿地帯だった業平橋付近(勿論橋も無く寂しい所)に佇んで詠んだ歌
 「名にしおはば いざ言とはむ都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」都に在る時には、多くの美女達に囲まれて、「業平さま!」「業平さま!」とモテモテで、「あぁ~女の居ない国に行きたい!」なんて言って居た自分が、今では全く寂しい文化果てる所(今の東京)に来させられて、情けない!寂しい!と嘆き悲しんだ場所だと言われた所です。
 だから そんな羨ましいと言うか、ザマぁ見ろと言うか、業平の名前を駅名として残して置くのも一興じゃと思うのであります。

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