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2011年8月11日木曜日

人・物・金

 佐賀の小城羊羹で全国的にも有名な増田羊羹が倒産したそうです。倒産の原因は、結婚式場などを含めたショッピングモールの経営維持が重荷になり、遂に力尽きたと言う事の様です。全国の地方各地で、企業拡大の為に色んな投資をして失敗、倒産に追い込まれる例が後を絶ちません。其の共通する要因は<人材不足>です。
 個人経営で 社長の目が届く範囲で小じんまりとやって居る間は無難に成り立って居ますが、少し小金も堪ったし、もっと大規模な会社にしたい、と思って規模拡大を図りますと、トタンに息切れがして勢いが続かずに敢え無くバタンキューと言って仕舞うのです。
 何故だろう?と大抵の失敗者は考えても判りません。其れは 資本主義の三原則を知らないで、金さえ有れば企業経営なんて簡単に出来る、と 酷い勘違いをして居るからです。 つまり
1.人=人材。2.物=商品・仕入れ先。3.金=資本。と言う順番で真っ先に必要なものは人=経営・管理・カリスマ性を持った人材です。そしてもし100人の会社を経営したければ、10人の優秀な部下が必要です。人間が一人で管理できるのは10人が限度だと言われて居ます。余程優秀な能力を持った人でも精々30人迄です。処が 其の優秀な人材を10人集めるのは並大抵では有りません。
 結局 人在が集まらず、社長が孤軍奮闘して疲れ果てた挙句に倒産して仕舞うのです。昔 OA機器用の小型モーターを発明した人が居ました。20世紀最大の発明と言われて、日立・東芝・三菱と言った大手からその特許を買いたいとオファーが有りましたが、全部断り自分で勧業電機と言う会社を興して、全て自分でやろうとしました。物は素晴らしい商品が有ります。金は銀行が幾らでも貸しますと言って来ました。然し肝心の人=人材を集める能力が有りませんでした。で 莫大な借金を残して台湾か何処かに逃げて仕舞ったと聞きました。それ程人材の獲得は容易な事では無いのです。特に現在の日本は、歴史的な人材枯渇時代ですからねぇ~!

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