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2009年10月8日木曜日

台風18号

非常に強いと言われた台風18号が過ぎて行きました。「伊勢湾台風級」の規模だと言うからもう物凄いヤツが来るんだ!と心配しました。丁度上陸のコースが似て居ましたし、910ヘクトパスカル、最大瞬間風速が70メートル、近来10年間で最大、とテレビが「兎に角凄いから大変だ」と繰り返し言ってました。 
 伊勢湾台風の時は丁度名古屋に住んで居ましたので、まともに被害に遭いました。1959年9月26日18時頃 瞬間風速75メートルと言われる猛烈な風の台風が伊勢湾沿いに名古屋の港に向かって上陸しました。丁度満潮の時期に重なり、堤防を遥か10メートル以上も超えたと言う高波が、名古屋市の南半分を一瞬にして呑み込んでしまったのです。港に貯木場が有り、其処から大量の材木が流木となって家屋を潰し、人を押し倒して被害を拡大して死者行方不明者6,000人という未曽有の大災害となりました。
 当日は土曜日、翌日は日曜日で、役所はお休みでした。だから役所の関係者は、此の被害の実態を全く知らず、月曜日になってこの状態を知った当時の小林名古屋市長は愕然としました。そして 慌てて自衛隊の救助の要請をしたのです。 あとから 此の出動がもう一日早ければ、もっと多くの人命が救われただろうと新聞が書きたてましたが、何時の世でもマスコミは「後出しジャンケン」と同じで、後からなら何とでも言えます。 当時の情報システム、インフラ等諸条件は現在の其れとは雲泥の差ですから、マスコミから叩かれ撒くって憔悴していた小林市長は可哀想でした。
 然し 此の時の自衛隊の活躍は目覚ましいものが有りまして、死体が浮いて居る泥水の中をものともせず、テキパキと働いて居る姿には感謝の余り手を合わせて居る人も居ました。おそらく 自衛隊がこの機会に市民権を得たのではないでしょうか。
 さて 今回の台風はかの「伊勢湾台風」に比べてお陰さまと言うか、大した被害が無かった様です。「伊勢湾台風に比べて」です。

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