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2010年11月1日月曜日

自殺の後始末

 自殺者が、12年連続で年間三万人超だそうです。その理由は様々ですが、一番多いのが「鬱病」に依るものと言われて居ます。
 賃貸アパートで独り暮らしの人が、<自殺>をすると其の後始末に莫大な費用が掛かる、と言う記事が出て居ました。
 遺体の搬送から、火葬、葬式等これ等は法的に必要な事ですから当然ですが、問題は其の後の処理費用です。
 賃貸アパートの住人が自殺した、と言う事で、其のアパートの家主は、次の住人に入居して貰う為に色々な段取りをしなければなりません。先ずは模様替え。前の住人の痕跡を徹底的にクリアーしなければならないのです。フロア・壁紙・天井・風呂場・トイレ・そして部屋のレイアウトまで、前住人の化粧品の匂いまで消さないと、次に借りて呉れる人が無いのだそうです。
 或る東北出身の若い女性の独り暮らしの人が自殺したケースでは、連絡が取れないのを不審に思った親が、上京して娘のアパートを訪ねて見ると、死後一週間も経った遺体を発見したそうです。夏の暑い時期であり、既に腐敗が始まって居て、凄まじい腐臭が部屋に充満して居たといいます。
 其処で家主は、悲しみに呉れる親に向かって、「此の分の保証はして貰います!」と傲然と言い放ち、後日送られて来た請求文書には<部屋の改装費>・<今後一年間は部屋の借り手が付かないので其の家賃保証>等々で約九百万円と書いてあり、「なお おたくの娘さんが自殺をする事は、容易に予測できた事であり、其れを防ぐ努力を怠った親として当然の責任がある。もし異議が或る時には即刻裁判所に提訴する。」と申し添えて有ったそうです。
 残酷な話ですが、法律に詳しい人に聞きますと、此の親御さんは裁判になったら勝ち目は無いそうです。あとは 色々お願いして九百万円を多少減額した貰う事しか無いと言う事でした。
 現在 こう言うケースの裁判は全国で200件も有るそうですが、殆どが家主側が勝訴してます。民事訴訟は弁護士の手腕で決まります。家主側はベテランの手慣れた弁護士を立てて来るので素人の、それも悲しみに打ちひしがれた家族達の戦える相手じゃ無いのです。

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