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2011年4月22日金曜日

烏合の衆



 菅首相が21日福島県田村市の避難所を訪問した時、50人ほどの避難民から「早く家に帰らせてくれ!」と怒号が飛んだそうです。無理も有りません。もう避難生活が40日になります。そして一向にこの先どうなるのか全く分かりませんから「何とかしろ!」と切実な声です。
 総理は其の声に何も応えられずに厳しい顔で立ち去ったと言う事です。此れも当然です。此の人は自分の頭で物事を考えられるひとじゃ有りませんから、応えられる訳がありません。
 何か事が起きる度に、専門家を呼び集めて「有識者会議」を作り、其処に問題を<丸投げ>して、其処から案を出して貰おう、と言う狡い方法しか思い付かない人です。つまり自分が国家の頭であり、自分の考えを先ず示して、其れを専門家なり、有識者なりに検討させる、と言う段取りが出来ない無責任で、リーダーシップの全くない人間なのです。つまり 調整役としてはどうにか使えるけれども、一国の総理大臣にはとても無理な人なのです。
 外国のメディアからも「日本の国のリーダーの顔が見えない!」と言われて居ます。何でも<みんなで議論をして、知恵を出し合って決める>と言うのが一見民主主義の様に思えますが、実は肝心な所はリーダーが或る目標をシッカリ決めて、それに絞って議論をする、と言う形を取らないと議論百出だけで結局結論が出無い、と言う「衆愚政治」になります。丁度今が菅首相にリーダーシップが無いばかりにそうなっています。原発事故も事故処理を東京電力に任せッきりで全然進展しません。東京電力の現場の社員達は、社長や会長の色を見ながらビクビク腰が引けた姿勢で働いて居ます。そこへ現場を見た事もない社長や会長がやハッパをかけたって的確な指示・命令が出せる枠が有りません。これでは何時まで経っても埒があきません。其れに更にリーダーシップの無い菅さんですから被災者の皆さんが起こるのも当たり前です。
 地震に、津波に、原発事故に、烏合の衆と、四重苦の現状に時間ばかりが無駄に流れて行きます。

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