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2011年4月24日日曜日

土下座しても・・・





 つくづく思うのでありますが、今の大会社の経営者や政治家達には、自分個人の私利私欲に拘泥する余り、部下や後継者を育てようとする、本来あるべき姿勢の人物が見当たりません。誠に遺憾ではありますが、言うなれば今の自分の地位を保全するだけで精一杯なので、大所高所から物事を見る余裕なんか無いのでしょう。不幸な時代になったと言う事です。寧ろ 名もなき一般市民の方に立派な人格を持った人達が居る事が、地震・津波の被災地のニュースを見る度に痛感します。
 今尚大津波の爪痕の生々しい映像を見せつけられるにつけ、中国の詩人 杜甫の漢詩<春望>の一節を想います。
 『国破山河在 城春草木深 ・・・(国破れて山河あり 城は春にして草木深し…』
 まさに絶望的被害に遭いながらも立ち直ろうとする辛抱強さ、不撓不屈の精神力の強さには、感服します。然し 流石に東京電力の社長が避難所を訪れた時には怒りの気持ちを抑えきれずに「今頃何しに来た!帰れ!」とか「お前も避難所で暮らして見ろ!」「子供達の時間を返せ!」と 怒号が飛んだそうです。
 東電の社長にしろ、菅総理にしろ心の底から避難民の気持ちなんか想っては居ません。所詮は自分個人の地位保全の事しか頭には有りません。それこそ 中国の詩人 曹松の漢詩<己亥の歳>の一節に有る『一将功成万骨枯(一将功成って 万骨枯る)』で たった一人の栄達の為に万人を犠牲にして平気で居る不届き千万な奴です。例え土下座をしても赦せません。

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