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2009年3月22日日曜日

選抜高校野球



今年も甲子園が始まりました。様々なドラマが生まれた結果甲子園に辿り着いた球児たちが此処に来ました。夏の大会と違う所は選抜大会であると言う事です。夏は正真正銘のトーナメントで一回でも負けたらその場で終りと言う厳しいものですが、春の大会は三年生は卒業してるし、新一年生は未だ入学して居ないと言う戦力的には中途半端な形での大会ですので、そういう意味での面白さがあります。
 選手達が大変な苦労をして来たのは当然ですが、もっと大変なのは父兄たちです。それももう少しでレギュラーになれそうな微妙な立場に居る選手の親は、何とかベンチに入れる様にと必死です。ベンチ入りをすれば、今度は試合に出られる様に、ピンチヒッターでもいいから何とか出してほしい。出れば出たで、ボテボテのゴロでもいいからヒットを打って欲しい。守備で出たらどうぞエラーをしないで・・・と祈り、もし我が子の前にヤヤコシイ当りが来たら心臓が潰れそうになり、エラーなんかしたらその場で泡を吹いてぶっ倒れてしまうでしょう。其れほどまでに、心配・期待・悲願・緊張の入り混じったストレスを満身に籠めつつ、試合の有る度に息子に付いて行くのです。遠征にも時間もお金も厭わず行きまして、夜は監督のご機嫌取りの為に懇親会に作り笑顔で出席、まさに涙ぐましい努力をしています。そして・・・甲子園にやっとの思いで辿り着いたのが此処で栄えの行進をして居る選手達とスタンドで応援して居る補欠の選手達と父兄たちです。甲子園は「たった一つの勝者を作る為に、四千以上の敗者を作る無情の大会」なのです。

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