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2010年1月14日木曜日

いろごのみ?

 今日の静大岡崎先生の今年初めての授業でした。(然し教室は 寒かったぁ~)
 今日のテーマは<いろごのみ>でした。(これまたまたセンセーイ!新年早々結構な私好みのケッコウなテーマでイッヒッヒ・・・)と密かに喜んで居ました。何しろ私のニックネームは助光ですから。ところが違いました。私が思う様なそんな浅はかなものじゃ有りませんでした。
 「光源氏は、<いろごのみ>の資質がある」と言う話ですが、そもそも、<いろごのみ>とは何ぞやと言う定義から話しますと、こんにちの様に単に<助平>=<女好き>、<男好き>という意味で遣われるのは江戸時代以降で、所謂「好色一代男」、「好色一代女」等矢鱈と助平な人間の代名詞でした。
 其れ以前の平安時代では、<いろごのみ>=風流・文物に魂を打ち込む事を美徳として備えた資質。それで異性を引き付けて、其の人の生き様に大きく影響して仕舞う人・・・。光源氏は そんな資質が有った人だと言うのです。」
 此れは 折口信夫の、「いろごのみ論」、鈴木日出男「はじめての源氏物語」に書かれています。これ等の本には、其の例として、聖帝と謂われた仁徳天皇、雄略天皇を挙げて、其の治世振りが如何に人民の事を思い、人民の幸せを願って居たか、反面 多くの女性にモテテよく揉め事を起こした人達で所謂「英雄色を好む」です。
 成るほど 私如きの遠く及ばぬ<いろごのみ>でした。

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