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2010年1月21日木曜日

続・いろごのみ

今日の静大・岡崎先生の講義は今年度最後でした。あとは期末テストに入りますので授業は有りません。
 今日の講義は先週の「いろごのみ」の続きでした。先週も書きましたが、「いろごのみ」とは、風流の道「和歌」「文学」に魂をかけて居る人です。折口信夫の言う所の定義を其れを「正・誤」とはっきり決めつけるものではありませんが、有名な論文なので揚げて置きますと、
 「光源氏の色好みで特徴的なのが有る。末摘花という女性を愛した時のことです。此の末摘花という女性は決して美しい人ではなく寧ろ醜女でした。そして和歌や管弦のに優れた人でもありませんでした。どうして此の様な女性に源氏ともあろうものが手を出したのか? それは古代の結婚の形式は「忍婚」と言って、新郎・新婦は一夜を伴にした明くる朝、初めて顔を合わせると言う仕来たりがあったのです。だから 翌朝 初めて花嫁の顔を見た光源氏は末摘花の顔を見て、観念したのでしょう。
 然し 光源氏は、一度関係した女性を決して不幸にして居ません。最後までちゃんと面倒を見て居ます。此処が光源氏の「いろごのみ」たる所以です」
 成るほど 「いろごのみ」の光源氏も御苦労があったのですねぇ~

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