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2010年5月5日水曜日

古今亭志ん生



 ゴーデンウイークとか何とか言っても、もう今日で終わりの様です。その間 チョコチョコと買い物などで出かけたりしましたが、テレビを見ても面白い番組は皆無で、お笑い芸人を集めて自虐的トークをさせて、面白くも無いのに大声で笑って目立とうとする男女芸人には辟易でした。それで テレビを見るのを止めまして、昔懐かしい落語の名人のDVDを楽しみました。
 古今亭志ん生と言う落語界の名人が居ました。此の人の人生は落語を地で行くようなもので、数々の面白いエピソードがあります。借金の取り立てから逃れる為に引っ越しを七度もした、とか 五代目志ん生を継ぐまでに18回も改名したと言うのも有名です。また奥さんに「あのさぁ おめぇなんで俺んとこへ嫁に来たんだ?」と聞いたら。奥さんが「だぁってぇ~ 寒いんだもん」と答えたと言う話を聞きました。いいですねぇ。!可愛いですねぇ! 志ん生と言えば貧乏の大元締め見たいなもので、大変な苦労の連続だったと思いますが、そんな受け答えの出来る奥さんの様な女の人が今は居るでしょうか?
 また 高座に上がって、居眠りを始めて粋なお客さんから「いいから 寝かせて於いてやれ!」と声がかかったとか,いい時代でした。
 私も 東京勤務の頃は志ん生目当てにせっせと寄席に通いました(時には仕事をサボって)。此の時の上司がこれまた落語大好き人間でして、大威張りで寄席に行かせて貰いました。志ん生が登場しまて、一礼して「え~・・・」と言っただけで客席からドッと笑い声が挙がり、「あのぉ~まだ何も言って無いんですが・・・」と言えば又ドッと来ました。高座に上がるだけで笑いが起きるなんてまさに名人でした。
 志ん生が 御機嫌の良さそうな時に、客席の所謂「通」から「待ってました!!」と声がかかると、志ん生がニヤッと笑うと楽屋の方へ眼で合図をします。すると 楽屋から三味線の音が来て、志ん生が小唄を唄いはじめます。「♪此れは お江戸の 四季の景・・・♪」と 此れがもう情緒触れる素晴らしい唄で、余程機嫌が良くて体調もいい時で無いと聞かれませんから、此の唄に出会えた時は本当に幸運だったと思いました。そんな懐かしさイッパイのDVDを楽しみました。

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