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2010年5月31日月曜日

蜘蛛の糸



 株が下がり続けて居ます。ギリシャに端を発した金融不安が日本の株価に大きく影響して居ます。
 いま株屋さんは倒産の危機で必死です。何とか株を売買して貰わないと総崩れになりそうです。今朝9:30頃から我が家の電話がひっ切り無しに鳴って居ます。全部証券会社からで、半分泣きべそかきながらの叫び声を挙げて居ます。本当に気の毒ですが、かと言って、電話の後ろで「猛烈なハッパをかける上司の声が聞えて来るようですが、我々としてもミスミス損をする訳にはいきません。此の11時までのたった1時間ばかりで4本も電話が掛かって来ました。最早 一刻の猶予も出来ない程の切羽埋まった状態なのでしょう。たぶん 間も無く多くの証券マンと言われる人達が職を失って路頭に迷う事になるでしょう。
 然し 株にしても不動産にしても本来の「投資=企業の発展・成長の資本として」の目的から、「投機=銭儲け」へとずれて行って仕舞った経緯からすれば、この現象は当然の帰結と言えます。此の処 良く聞く「儲け話に絡んだ詐欺事件」にいとも簡単に引っかかるひとの多い事からしても、如何に銭儲けの亡者が、まるで芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の様に蠢いているかと情けなくなります。

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