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2010年5月12日水曜日

考古学 其の4



 今日の静大 滝沢 誠教授の「考古学・第四回」は 「年代を決定する」と言うテーマでした。
 発見された遺跡、遺物は其れの制作された年代を明らかにしなければなりません。其の作業を編年と言います。其の編年とは、年代の序列を明らかにする事です。其の手法として、①相対編年 ②絶対編年 の二通りが有ります。
 ①相対編年 とは、発見された遺物の制作年代の順番を決める事です。
 ②絶対編年 とは、遺物の制作年代を特定する事です。
 勿論 これ等①②は大変難しい作業ですから、昔から考古学者が大変苦労して様々な体系を作り出したものに依ります。
 其の内 最も有名なのは、スウェーデン人考古学者モンテリュース(1843~1921)が、其の基礎を確立した「型式学的方法」です。此れは 同じ陶器でも作られた年代で夫々の形が違います。弥生時代、鎌倉時代、江戸時代と人々の生活様式が変われば造られた陶器の型式が時代の変化に依って違います。其の型式の違いから年代を特定できる、此れが「型式学」です。
 ①それから「文字資料」に依る・紀年銘刀剣・紀年銘鏡・木簡などからの特定。
 ②理化学的年代測定法 ・炭素14年代測定法(放射線炭素方)・年輪年代学・フィッショントラック法・カリウムアルゴン法 などがあります。
 これらは 何千年もの昔の人達のメッセージを読みとる方法として、昔から学者達が、ロマン溢れる仕事として努力して来た足跡なのですね。

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