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2010年5月7日金曜日

徘徊老婆

昨日 老婆の徘徊しの人が来ました。80歳を超えた年齢だと推測しましたが、チャンと此方を見て丁寧に御挨拶もしますし、足取りもシッカリして、服装も髪の手入れも外見では何も問題の無い普通のお婆さんでした。
 でも あまり見かけない人でしたし、何と無く様子がおかしいので、近所の奥さんが声をかけましたらどうやら徘徊して来た様でした。つまり 「此処は何処でしょうか?」「○○へ行かなくちゃ」などと繰り返し言って居たのです。
 幸い住所と電話番号を書いたメモを待って居たそうなので、親切な御近所の奥さんが自分の車に乗せて其の家まで送ってあげたそうです。
 行く道々に話を聞きますと、息子さんと二人暮らしで、息子さんは大会社の偉い人だとか、毎日忙しいので帰宅するのは夜遅く、一人で寂しい生活をしているので、毎日の様に友達の家へ遊びに行ってます。今日も其のつもりでタクシーに乗って出て来たけど、道に迷って困って居たところでした。と言う事でした。 家に行って見ると、庭は草茫々の藪状態、軒は傾き、とても大会社の偉い人と同居して居る家とは見えなくて、其の奥さんもお婆さんを下ろすと逃げるようにして帰って来たそうです。
 然し 私の住む街は、冗談抜きに斯様な独居老人が大勢居ます。其の殆どが旦那さんに先立たれた寡婦のお婆さんで、日中も人の気配が無くて、やれ「空き巣に入られた」とか「振り込め詐欺にやられた」と言った「御用心」の回覧板が頻繁に回って来ます。「高齢化と過疎化」のダブルパンチです。

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