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2009年5月6日水曜日

宿直室のマージャン

ふと中学校時代の事を思い出しました。
私の中学は山間を切り開いて建てた寂しい所でした。当時は宿直制がありまして、男の先生が交代の当番でその任に当って居たのですが、何しろ山間の人里離れた場所なので、泥棒なんか来る心配は有りませんが、時々野犬や野良猫などが教室に入り込んだりして悪さをしますので、当直の先生が竹刀なんかを持って巡回するのです。
 然し 何しろ山間のだだっ広い学校の夜の事です。たった一人の宿直は恐いし退屈です。そこで 生徒の「悪ガキ」共に声を掛けます。「勉強を教えてやるから遊びに来い」 それでノコノコ行きますと「勉強」ならぬ「マージャン」の勉強をさせられました。そして 回数を重ねる度に段々面白くなり、セッセと夜の学校へ通ったものです。行く先は学校ですから親は安心してます。其の内に子供達の上達は目覚ましいものがありまして、先生より強くなってしまいました。もう時効ですから白状しますと、其の時まで先生が安月給の中からシコシコと貯めて居た結婚資金の大半を悪ガキ共に巻き上げられて、結婚が予定よりも一年も遅れてしまいました。若い先生が中学生相手に青筋立ててマージャンをしている光景をご想像下さい。今なら大問題に発展する所ですが、万事大らかな時代でした。此の事が露見した時に、校長先生は「中学生に負けるとは何たる事ですか!!もっと努力をしなさい!!」と言って説諭をされたそうです。 然しバクチは生れ付きの才能で決まりますから、努力しても無理でしょうが、いい時代でした。

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