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2009年6月26日金曜日

般若心経

瀬戸内寂聴尼の本 「般若心経」を読みました。瀬戸内さんは出家したお坊さんです。寂庵の庵主であり、岩手県の天台寺の住職でもあり、れっきとした俗世から出家したお坊さんですが、我々俗世の凡人の生臭さよりも遥かに生臭い言動の人です。と言っても昨今の新人女性作家の様に、生臭い性描写で悪臭が漂うばかりのモノと違いまして、品格がありほど良い生臭さが女性フアンに人気があるのです。
その瀬戸内さんが「般若心経」を私の様な仏教に全く初心者にも分かり易く噛み砕いて書かれた本が中公文庫から出て居ます。
 私は勿論 お経を其の内容まで理解しようと言う目的を持って読むのは生れて初めてです。だから 「般若心経」がどれ程の深い意味がも知らず、それを自分がどれ程理解できるかも分からずの侭、此の本を読んだのです。
 結論から言えば 「大変良く分かりました!!。そして般若心教が単なるお題目くらいにしか意識してなかったのに、こんなに深い意味が有ったのか!と目から鱗が落ちた思いでした。
 本の内容は 寂聴尼の本拠 寂庵で説話の様子からリラックスした話で書かれています。だから読んで面白くてドンドン先に読み進みます。時々クスッと笑ったりして・・・勿論真面目な所は真面目に。
『人生は苦である。苦の根本原因は煩悩です。此の煩悩こそあらゆる苦労の大元です。煩悩を無くせば全ての苦労は消滅する。(そんな事は絶対に不可能ですが・・)「四苦八苦」と言いますが、これは仏教の言葉だったんですね。
 四苦とは 生・老・病・死の四つの苦の事で、生は生れて生きる事。老は老いて衰え行く事。病は病み苦しむ事。死は死ぬ事。これ等の苦は煩悩を捨て去れば苦では無くなるのだ!と言う有難い教えです。 が 瀬戸内さんの説話に依れば、博多の聖福寺の第123世住職の書画で有名な仙崖和尚が、天保八年(1837年)八十八歳で愈々御臨終を迎えようと言う時、お弟子達がズラリと取り捲いて、何しろ偉い禅宗のお坊さんですから、死ぬ時に何かカッコいい遺言を言って呉れないかな?と思って、「まさにお死にになりますが、いかがですか?」と聞くと、和尚さん曰く「死にたくない!」。弟子が困ってもうちょっといい事を言って貰いたいので、もう一回「いかがで御座いますか?死をどうお思いになりますか?」と聞くと、和尚さんは又「死にたくない」そして又聞かれるとうるさいと思って、つづけて「どうしても、どうしても死にたくない」と仰ったそうです。有名な 偉い偉いお坊さんでも此様ですから、我々凡人が煩悩に悩むのは当たり前です。大いに遠慮なく「四苦八苦」しましょう。

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