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2009年7月20日月曜日

大雪山系の遭難

大雪山系での遭難は色々な非難が出て居ます。
 今回の犠牲者は、全員が凍死だと言う事です。低体温症で寒さの為に体温が下がり、意識を失って其の侭死んでしまったようです。其の為に装備が問題になって居ます。此のツアーを催行した会社の社長は「参加者の装備に就いては、原則して自己責任だ」と言ってます。 その通りで、それは問題にする余地はありません。たぶん ガイド達も 参加者は山の初心者は居なくて、一応の経験者ばかりと聞いて居ましたので装備に関しては全く問題にせず、出発したのでしょう。此処で「皆様には失礼ながら『命に関わる事ですから・・・』と言って 装備の検査をさせて下さい」とツアー客に一言言う勇気が欲しかったのです。ツアー客の中には「馬鹿にするな!初心者じゃないぞ!!」と怒る人も居るでしょうが、そんなものは無視して断固やるべきでした。それがツアー客の生命を預かる者の責任です。
 所が、問題が発生した場所に来て、「装備の不備」や「体調の不良」の人が発覚したのでしょう。その場になって「自己責任です!」なんて言ったって手遅れです。敢えて言えば「装備不備」の発覚した時点でガイドは即「救援要請」をすべきだったでしょう。ガイドとして「此のピンチを何とか俺の力で乗り越えて見せる」と言う山男のプライドが有ったのかも知れませんが、自然の力の前ではどんなに謙虚になってもなり過ぎではありません。そして 其れを乗り越えたとしても、決して自慢にはなりません。単にそれは偶々運が良かっただけです。
 今回の遭難事故はあらゆる意味で「山を知らない人達の事故だ」と言う事です。

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